ミゲルのペルー再訪記

第二章 空港・飛行機

第一章 目的・道程

第二章 空港・飛行機

第三章 リマの風景・ビキさん一家

第四章 ナスカ、プキオ、そしてコラコラ

第五章 ペルーの交通事情

第六章 クスコ、慕わしい町

第七章 ペルーの博物館

第八章 プーノ、 ビルヘン・デ・ラ・カンデラリア

第九章 チチカカに浮かぶ島々

第十章 ゴーバック・トゥ・マイホーム

第十一章 ペルー雑感

1月26日
 国際線に二人だけで乗るのは初めての経験だ。まして妻も私も英語はからっきしと来ている。ちゃんと乗り換えは出来るのか、入国審査などにまともに受け答えは出来るのか、非常に不安だった。
 早速、オバちゃんスチュワーデスの言っていることが分からない。大体AAのスッチーはでっぷり太った中年のオバちゃんが多い。それだけに結構な貫禄で少し恐い。国内線に乗り慣れている者としては、いつもにこやかに応対してくれる日本人スチュワーデスとの違いに愕然とする。ウィスキーを頼んだのだが「スコッチにする?バーボンがいい?アイリッシュもあるよ」まではすぐ聞き取れたがその後が分からない。早口でペラペラまくしたてるからよけいに焦ってしまう。どうやら有料になるがそれでのいいのかと言っているようだ。「いくらだ」と聞くと「5ドル」とのこと。金を払うとすました顔で「サンキュー,サー」と言った。何が「サー」だ。

 シカゴでいよいよ入国審査。早速「英語は喋れるか」と来るので「残念ながら全く喋れない」と言うと横から妻が「スペイン語なら少し喋れるわ」と言う。すると突然にこやかな顔になって「僕もスペイン語は得意なんだ」と言って以後はスペイン語で。
 「どこへ行くの」
 「ペルー」
 「ひょっとしてフォルクローレが好きなの」
 「そう、特に少し田舎風の音楽が好きなんだ」
 「じゃあ君たちもミュージシャンかい?」
 「アマチュアだけどケーナを吹く。彼女はギターとチャランゴを弾く」
 「それでシンコンリョコウにペルーに行くのか?」(新婚旅行は日本語で言った)
 「いやいや、結婚してもう十何年にもなる」
 「何だベテランだ」
入国審査でケラケラ笑いながら審査官と世間話をしたグループは他にないようだった。

 シカゴの空港はターミナルが二つあってかなり距離が離れている。出発ロビーにはニュートラムのような電車で移動するのだが乗場が分からない。尋ね尋ねしてやっと乗場に着いたが今度はどちら側に乗るのかが分からない。黒人の若い女性職員にK−19はこちらでいいのかと尋ねたら「そう、こっち側よ」と簡単に答えられた。
 出発ロビーに着くと後で出発するはずの便の表示が先に出ている。あわてて隣のロビーにいたAA職員にどういうことか聞いたのだが「あっちのロビーに誰か来たらその人に聞いて」とそっけない返事。同じAAなのに何と言うことだ。結局私達の便が1時間ほど遅れていただけだった。

 ここで「日本の方ですか」と若い女性に声を掛けられた。彼女も日本人私達と同じくペルーまで行くとのこと。お金を貯めては世界中を旅行していると言う。しめた、彼女に付いていけば大丈夫だろう。ところがマイアミに着いたところで直ぐにはぐれてしまった。

 マイアミでの乗り換え案内は機内のアナウンスしかない。必死で聞き取って、そこに向かったのだが空港の一番端で非常に遠い。しかも時間が無い。やっとゲートに着いたらコンピューターが私達のチケットを跳ねてしまった。受付嬢が幹部らしい職員に報告に行く。またまた不安に駆られる。その幹部職員が私達のチケットを破ってしまった。な、なんなんなんだ。すると「君たちは幸運だよ」と言って別のチケットをくれた。何とビジネスクラスと書いてある。どうやらダブルブッキングでもあってビジネスクラスに変更されたようだ。確かにラッキーだ。おかげで豪華なディナーを戴くことになった。
 窓からオリオン、シリウスが眼下に見える。ちょうど赤道付近の上空なのだろう。日本では南の空に見えるオリオンや大犬がここでは天頂にあって、それが今水平線に沈もうとしている。高度1万と800メートルから星々を見下ろして南米に来たことを実感した。



← 前ページにもどる   ↑ ページトップへ   次のページへ →






「ミゲルとポニタのペルーふたり旅2007」表紙に戻る

「ミゲルとポニタのフォルクローレ生活」ホームページに戻る