むこう川 2000


2000.1.19

最近好きなCD

年末に買った、『ペルー山岳地方のフォルクローレ』というオムニバスのCD。
友人は「なんかへんなCD」と言っていたけど、私はなかなか気に入っている。
全曲ペルーのトラディショナルで、レネ・ビジャヌエバが1972〜1974年に集めた
録音ということで資料的意味合いで買ったんだが・・・
いやー、好きです。。
特に4曲目と19曲目のおじちゃんの弾き語り、11曲目、15曲目のクスコの
ワイノなど、シンプルな歌と演奏が、私は好き。
曲調は明るいが、おじちゃんの心はブルースだ!My Mummy's dead〜て感じ。
太鼓とサンポーニャだけの『バリーチャ』や、ライブハウス録音(たぶん)の
トンデーロ(むつかしいリズム!)もいい感じ。

元気になるテープ!
『TAKI PAYAS』(ボリビアでのライブ、詳細不明)
カセットテープを貸してもらっただけなので、詳細は一切、不明。
ただもう、楽しい!メンバーもお客さんもハチャメチャに楽しそう!
全曲テンポが速くて調子っぱずれでチープな感覚が、初期ロンドン・パンク
を彷彿とさせます(??)。大のお気に入り!!

笑ってしまったCD(ジャケット)
『TRIO AYACUCHO』(ペルー盤)。
まず、ドイツのテクノ・ポップ・グループ、KRAFTWERK をご存知の方は
ジャケット写真を見て笑ってください!(ネクタイ男の横並び!)
さて、スペイン語が聞き取れない私は、曲のアイデンティティーについて、
考え込んじゃった。題名からいろんな歌詞を想像するんだけど・・・。
それにしてもコテコテのアヤクチョ・チャランゴ、弾けるようになりたいな〜!
ワイノのギターもいい感じ。


2000.2.1

晴れた日に、TAKI PAYASを聴きながら河原を歩いていたら、もりもり
力が湧いてきて、ぱっと視力が上がった気がした。(なるわけないけど。)
私は眩しいものを見つめてしまう癖がある。
太陽の反射、木漏れ日、夕陽、ネオン、蛍光燈、満月、一等星、など。
関係あるかどうかわからないが、私は目が悪い。
初めて眼球に魚のウロコのような視力矯正用レンズを貼り付けた時、
この世界のあまりの鮮明さに、目からウロコが落ちる思いがしたものだ。

自転車の車輪は美しい。
陽差しがとてもよく似合う。


2000.2.4

原チャリ(ミニバイク)ライダーであるミゲルとポニタは、
毎金曜日の夜、背中にギターとチャランゴを背負って
往復約40Kmの道のりをひた走る。
時速**Kmで飛ばしているとき私はいつも、「死ぬかもしれん。」と思う。
突然、前輪がはずれたら・・・、酔っ払った対向車が突っ込んできたら・・・。
穴ぼこにはまったら・・・、滑って転んで後ろからトラックが来たら・・・・・・、
そう思うと、宙を舞う自分や粉々のチャランゴが視覚化され、とても恐くなる。
でも、そのとき私は、あえてその続きを思い描く。
くるりと回転して受け身で着地し、大事には至らない、という映像を・・・。

どんな悪い目に合っても、最後まで『不幸中の幸い』を狙う
この逞しさは、ここ1年ぐらいで身につけたように思う。
それは、『生きていたい』と思えるようになったから。
屈折せずに存在していよう、と思うようになったから。

去年の暮れ、ライダー歴15年目にして初めて事故った。
私は膝を擦りむいただけだったけど、バイクが飛んで行って、
タクシーを壊した!ゴメンナサイ!!(ご迷惑をおかけします。)


2000.2.9

私の人生があと100年あったとしても、音楽への想いは褪せないだろう。


2000.2.18

粉雪の舞う風の強い日。アルマジロのチャランゴを貸していただいた。
びびっている私に、「弾いた方が音が良くなるので弾いてください。」と嬉しいお言葉。
近所の子供達に見せるためお借りしたのだけど、さっそく弾いてみた。
今までのチャランゴとは、まるで別の楽器のようだ。音も、感触も。
そのせいか、デタラメに弾いてみても、今まで弾いたことのないフレーズが出てくる。
う〜ん、不思議。
とても繊細で、とても感度がいい。指のかすかな動きに反応してビブラートがかかる。
おまけにいいにおいがして、弾いていると、なんとなく幸せな気分になるのでした・・・。


ぜんぜん関係ないけど、去年の1月、プーノの露店でのこと。
感じの良い音楽が流れていたので、ミゲルが、
「このカセットテープを売ってくれ!」と、交渉を開始。
スペイン語が喋れないので身振り手振りとカタコトの英語で、
さんざん時間をかけて、やっと理解してもらえたと思ったら、
「NO!」売れないと言う。
ミゲルはしつこく、「10ドル?20ドル?」と値を吊り上げた。
それでも、「NO!」
よくよく聞いてみると、どうしても売れない理由というのは、
『カセットテープではなく、ラジオだったため。』ちゃんちゃん!


2000.2.21

夢の中で聞いたユーウツな音楽・・・
その気分だけを残して目が覚めた。

―― 午前7時のPonitaへ
  ぽむぽむ。。。肉球であたまを撫でてあげる。
               午後2時のPonitaより――


2000.2.22

そろそろ花粉症の季節です。。。私はアレルギー性ビエントス。。。

私が笛を吹けない理由。
すぐに顔が笑っちゃうんですよね。もともと唇がアヒル型だし。
中学生のときリコーダーの実技テストで、途中でイミもなく、「ピィーッ」と
吹き出してしまい、その後何度やっても同じ場所で吹き出してしまい、
先生が呆れて「もういい。」と言いました。ポーカーフェイスが苦手。


2000.2.26

この世に音楽が無かったら私はとっくに死んでいただろう。
これは比喩では無く、事実として、そう思う。
音楽が無かったら死んでいたな、と思ったことは今まで何度もあった。

みんなにも訴えたくなります。
「もっと、音楽を好きになって!!」って!!

信じられる友達。信じたい友達。もう、信じたくない友達。
みんなに言っとく。「PONITAのことを、離しちゃ駄目だよ!!!」


2000.3.8

きょう、ラス・アルマスのメンバーのうち4人で、ローカル・ミニFM局の番組の
収録に行ってきました。地元で音楽活動をしているグループということで、
ゲストとして出演、15分間のお喋り(フォルクローレの説明や、楽器の紹介など)、
そして再来週のコンサートの宣伝もして来ました。

・・・ と、さらりと書いてみましたが ・・・。
今これを読んでいる皆さんは、「そこそこ出来るバンドなんだな。」と思われたで
しょうが、じつは私たちは、一般の人達の前で演奏するのは今度が初めてという、
まったくのドシロウト集団です。そのことは涙目で訴えたのですが、
なぜか『謙遜』と受け取られてしまうのでした。。。(i−i)

もともとは、知り合いのお宅で子供達に演奏とお話(話がメイン?)を聞かせて欲しいと
いう話を引き受けたのがきっかけで、(それだけでもハラハラモノだったのですが・・・)
どういうわけか、プロ級の歌手の方との2部構成になり、それでは、、、と会場は
公民館のようなところを借りることになり、知り合いの知り合いの方がFM局に勤務と
いうことで、前宣伝をしようだの、話はどんどん大きくなり・・・・・。
じぇんじぇん実力が伴わない私たちとしては、冷や汗だらだらだら〜なのでした。
(マジで、どうしよう?)

それにしても、パーソナリティの女性、さすがに“プロのしゃべり”でした。
うっとりするような美しい声で、一発録りでぴったり15分 にまとめられたのには
感心しました。 ただ、チャランゴのことを、打ち合せの時には、
「ひょうたんを半分に切ったような形なんですねえ。」 と おっしゃっていたのに、
本番では、「へちまを半分に〜」 と おっしゃられたので、
私は頭に へちまの映像が 浮かんで消えず、狼狽しました。

へちま・・・きゅうりのでかいような、長いやつ、だよね?


2000.3.9

 コ ー ト の ポ ケ ッ ト に 両 手 を い れ て 、

            マ ン タ の よ う に 、 風 の な か を お よ ぐ


 もうじき、この美しい冬景色とも、しばしの別れじゃのうー。


2000.3.10

演奏技術の高い音楽は美人のようだ。それだけではすぐ飽きられる。
とはいえ、どんな分野の芸術においても同じだが、『極められたもの』に対しては敬意を
払いたい。と、いうより、『極められたもの』にはすべての人を感動させる力がある。
思わず見つめてしまう絶世の美女に、誰も抵抗することは出来ない。

技術を得るということ。昨日出来なかった事が出来るようになること。
そして少しずつ出来ることが増えてくる。子供が言葉を覚えるように。
そうやって、あなたは道具を揃えてきたわけだが、さて、何をする?
何が言いたいの?知ってる言葉を羅列するだけ?それは皮一枚の薄っぺらさ。

道具集めと同時にやっておくべきことは、材料集め。鍋とフライパンだけで
料理はできないから。材料は日々コツコツと自分の足で集めるのがいい。
すべて百貨店で注文する人もいるけれど、どこにイイモノが落ちてるかも
わからない。いつも目を光らせていた方がいいよ、うっとり、とね。

最後の味付けはその人のセンス。その人がそれまで生きてきた時間がすべて、
その人が感じてきた思いがすべて、そこに込められる。
人と話す時、その背後に宇宙の広さを感じる時がある。ああこの人が死んだら
それもすべて消えるのか、もったいない、と思う。

だから、あなたの歌を歌って、聞かせてください。
人々はあなたの歌をけっして忘れないだろう。


2000.3.17

きのう、映画『BUENA VISTA SOCIAL CLUB』を観てきました。
ギターとチャランゴの先生に薦められるがまま予備知識まったく無しで行ってみると、
ヴィム・ヴェンダース監督による、『PARIS TEXAS』でもコンビを組んだライ・クーダー
も出演の、キューバ音楽のドキュメンタリーでした。

キューバ音楽と言われても、よく知りませんでした。
フォルクローレのCDを買いに行くと、その何段か上とか下に置いてあって、
どんなんだろう、と手に取ってみると、とにかくジャケットのかっこいいのが多く、
昔、今のように試聴システムがあまり無かった頃、よくジャケットだけで“ギャンブル買い”
をしたものですが、そんなふうに、買おうかなあ、と何度か思ったことがありました。
が、たまたまそう思った時に買わなかったため、出会いは遅れてしまいました。
(でも、会えた!)
10年ほど前、西アフリカに傾倒していた友人の家でよく聴いた(聴かされた)音楽に
似ているな〜と思いました。ルーツは同じか・・・。

1曲目の演奏が始まって「おおっ!」と椅子から身を乗り出しそうになり、
「おっと、、映画だった。あと2時間続くんだった。」と、自制しました。
ベースはやっぱりウッドベースがいいなああ〜。
カーネギーホールでの演奏、思わず拍手しそうになって、自制。自制。

72歳のボーカリスト、80歳のピアニスト、92歳のギタリスト!
みんな現役!生!ばりばり元気!粋なおいちゃん、とっても熱い!
同窓会的な臭さは微塵も無く、ひたすら、シブイ!カッコイイ〜!

ふつう、「ペットを吹いて47年さ!」なんて言われると、
「ああ、私みたいに今から始めてたんじゃあ、ぜんぜん追いつけないわ。」
と、がっかりするものですが、彼らは私を元気にしました。

なにしろ、私が今から50年(!)やっても、まだ、コンパイ・セグンドの
年齢に追いつかないんですから!!  楽観主義者の私としては、
うわあ、まだまだ時間はいっぱいあるぞ!という気持ちになりました。

その日は、その足でチャランゴ教室へ行き(映画館にチャランゴ持参)、
始業前、パンフ広げてサントラのCDかけて盛り上がってしまいました。
J先生、仕事しながら歌って(踊って)いました。
音楽に国境はなく、ジャンルの境もない。ですね!


2000.3.29

確か、あの本に書いてあったっけ・・・
本棚から古い本を取り出してみれば変わらぬ文字がそこにある。
おまけに本人は憶えてもいない熱い落書きが・・・(笑)。
紛れも無い自分の筆跡で、思わず苦笑。

確かあのページに書いてあったっけ・・・
どうやって辿り着いたかもわからないネットの袋小路。
動いている。変わっていく。消えていく。何一つ確かではない。
クリックひとつで永遠に絶たれてしまうアナタとワタシの関係。


2000.3.30

まったく私たちときたら、何でもないことで一喜一憂してしまう。
その出来事は、現象として見た時、一体どれほどのものだろう?

不幸そうにしていた私は確かにうっとおしい存在で、
けれど今幸せそうに笑う私も一部の人からすれば目障りなのだ。

わかりたいことがあって、いくら考えてもわからないとき、
考えるのをやめて、手のひらをひらいてみる。
すべてを手放して、静かに呼吸を続ける・・・

大切なものは、選ばなくてはいけない。
それは二者択一なんかではなく、
無限の中から今の自分に与えられたものをすべて見つけること。


2000.4.3

時間の流れる速さと、そして、時間の流れる遅さ、について考えた。
日本に住むたいていの人がいつも忙しがっている。そして疲れきっている。
職安で再会した古い友達、ゴールデン・バットに指先を黄色く染め、
いつもフーテンだった彼は、私と同じ頃就職し、私と同じ頃退職し、
同じ期間の失業保険を受給した。
犯罪事件に巻き込まれ後処理に走り回りながら、いわく、
『どーでもいいことで忙しいが、心はヒマ。』
言い得て妙。


2000.4.8

今日は、三木山で特別参加させていただく 《 Las Sirenas 》 の練習にお邪魔してきました。
初めてよそのグループにお邪魔しましたが、うう〜ん、難しいですねえ。
あまりの雰囲気の違いに戸惑っています。全員女性で 演奏もおとなしい感じ・・・。
曲目は、『素焼きの壷』とか『灰色の瞳』とか、わがアルマスでは、きっとやらんやろうな、
という曲もあり、ゆったりしたテンポで綺麗なアルパが入っていて、この時チャランゴは
いったいどう弾けば 良いのか? 私のチャランゴで何が出来るのか? うう〜ん。
私にとってこのグループへの参加は、良い勉強になるのかもしれない。(試練?)
きっと何かを得られるだろう。。。 (しばらくは 悩みそうですが・・・。)


2000.4.9

今日は今宮神社のお祭りで、竹製カズーと鳥笛を買ってきました。
カズーが気に入って、ご機嫌です。


2000.4.10

どこで何をしていても、、、心の中には音楽がある、、、だから強く生きるのさっ。。。

何かのテレビ番組で言っていたが、物理的刺激によって分泌される涙と、感情的に流れる
涙では、その成分に違いがあるらしい。悲しかったり嬉しかったり感動して涙を流した時、
ストレス物質も一緒に流れ出るのだそうだ。
わんわん泣いた後、妙に気分がすっきりするのはそのせいで、幼い子供が、泣いていると
思ったらすぐにケロリとしてるのはそういうわけ。時々耳にする、「そろそろまた悲しい
映画でも見て泣きたいなあ〜。」なんていう心理にも納得がいく。
大人になれば子供のように泣くことはできない。けれど、ストレスを溜めるとろくな事に
ならないのは(最悪の場合は死に至る)、誰でも知っている。どうにかストレスを解消する
方法はないかと皆やっきになって、わけのわからない便乗商法にも手を出しかねないほど。
当然、現実を変える必要のあるときは、それをするのが先決で、まずはまっすぐ顔を上げて
前向きに解決に向かうべきだけど、どうにもできない現実を目前にした時、どうしようも
なく気持ちが溢れる時、せっかく自分に備わった『生物として良くできた機能』なのだから
もっと利用してもいいんだよ、ね。きっと。


2000.4.13

リマ在住の作家、飯尾響子さんの本を探しに行った。久々にデパートなるところへ
行ったら、綺麗なものがいっぱい売られていて驚いた。(どんな生活や?)そして、
私は本とCDを買って財布をカラッポにした。
いま、VICTOR JARA を聴きながら、私にとっての60〜70年代(かなりの時間差あり)
を、思い出し、とても懐かしく思った。
それから、そんな一切とは関係なしに、メロディーの美しさに泣きそうになった。
そして、飯尾さんの『ナスカの壷 ペルーからの手紙』という本を読み始めたのだが、
美しい文章にまた泣きそうになった。・・・泣かないけどね!


2000.4.15

今朝、目覚めると雨が降っていた。
もう何日も降り続けているかのような顔をして、どっぷりと降っていた。
きのうはあんなにもいい天気だったのに。

そういえば子供の頃は、朝起きるといつもまったく新しい1日の始まりだった。
きのうのことなど引きずってはいなかった。
長い長い夜のトンネルを抜けると、地球の裏側の新しい国に辿り着くのだった。

初めて夜中の12時に柱時計の鐘を聞いた時、どきどきしたけれど何も起こらなかった。
そして初めて眠れぬ夜を過ごし、白んでいく空を見た時に、
きょうはきのうの続きでしかないことにも気づいてしまった。

そうして私たちは、もう見知らぬ国に辿り着くことはできなくなった。
そのかわりに、ときどき切符を買わねばならないのだった。
そう、ヒコーキのチケットを手に入れなくちゃ・・・。

待てばもっといい機会が来る?
それとも今でなければ、もう永遠に、、、、、、


2000.4.19

《今日の幸せ》 リマからメールが届いた!

『ナスカの壷 ペルーからの手紙』の著者、飯尾響子さん宛てに送ったメールに、
とっても丁寧なお返事を頂きました。んもう、感激です!!!!

思えば1年前、ペルー旅行から帰ってすぐの頃、どんな小さな事でもいいからペルーに
ついて知りたくて、というか、なんでもいいからペルーについて誰かと話をしていたくて、
(まるで恋している状態でした、)
某掲示板にトピックをつくったところ、リマ在住の彼女に出会ったのでした。
私が、「ペルー関係の書籍を探すと、インカ帝国やマチュピチュに関するものばかり、
(胡散臭い神秘主義も多くて苦笑、 (^_^;) もしくは日本人旅行者が、旅行者の目で書いた
紀行文しかない。現代のごく普通のペルーで暮らす人たちが主人公となる物語とかって、
ないのかしらね〜?」というようなことを言ってみたらば!!
「いま、私が書いています。」というお返事にびっくり・・・!!
出来上がったら教えてね!と言いつつ、私はアドレスも本名も言っていませんでした。
そして数ヶ月間はその掲示板もしょっちゅう読んでいましたが、ペルーというより
フォルクローレにのめり込んでいったため、このところ御無沙汰してしまっていました。
彼女が出す本のことは、ずっと心にとめていたのですが。。。

ところが、この4月1日、ふっと気が向いて久しぶりにそこを覗く気になったのです。
数ヶ月ぶりにたまたま覗いたそこには、前日、彼女が新しく作ったばかりのトピックが
ありました。これだけでもちょっとした偶然!と驚いたのですが、開いてみると、
なんと、本を出しました、だって!!凄いですよね。彼女が書き込んだ次の日に
見つけたんですから! それは初版の発行日のことでした。

いま私はこの本をちょうど半分読み終わり、とても幸せな気分にひたっています。
ペルーの空気に惚れてしまった人には、よく『体感』できると思います。
時間がゆったりと流れていきます。この本を読んでいるあいだ中・・・。

挿し絵も御自身で描かれていて、繊細でとてもきれいです。
点数が少ないことを残念に思うと伝えましたら、絵も山盛り用意はされていたとのことで、
続編は(きっと出してください!)絵もいっぱいだと嬉しいなあ。


2000.4.26

昨夜は消灯時間から2時間経っても寝付けず(修学旅行生か?)、頭から布団をかぶって、
ウォークマンを聴いた。たまたま入っていたのは22日の池田城跡公園でのプカソンコの演奏。
その当時は写真を撮ったり、足元のぬかるみや周りの人などに気を取られたりしていたけど、
あらためて音だけ聴くと、時折ゴゴゴと風の音に消されながらも、素晴らしい音に録れていた。
『Huaynos Cusquenos』で、なんでみんなじっと座っていられるのか、私にはわからない!
『Mi Tierra』のチャランゴ、なんであれだけ声を出しながらあんなにきれいに弾けるの?
『Galopera』も大好きな曲。アルパとギターと声が、空に響き渡っていく感じ、ぅわあ〜っと。
いつも聴いてる曲ばかりだけど、この日の音はすごく良かった。惚れ直しました!(笑)


話は変わって、三木山フォルクローレ祭まで3週間をきったなあ。
自分の演奏はともかく、模擬店や全体の雰囲気を楽しめたらいいなあ。
去年はなぜかミゲルと大喧嘩して体調悪くなってすぐ帰ったなあ。
なんか、こわい顔したおじさんがいっぱいいたなあ。なんでだろう?
プロでもないのに「楽しくない」と言いながら音楽をやってる人達って
なんでだろう?また別の目的があるのかなあ?何かに恨みでも?
猛獣だらけの草原を歩いてるみたいな警戒心は何に対して?

ほらほら、きらきらっ、だよ〜〜ん!

    ☆_(^o^)/~ ・。☆    笑ってみて?


2000.4.27

私は美容院が苦手だ。
髪を洗ってもらうのは気持ちいいんだけど、
鏡の前に座ってる時間が苦痛。
理由としては、、鳴ってる音楽がいやだ、インテリアが落ち着かない、
露出した自分の顔面とのにらめっこが気まずい、
美容師のお姉さんと話が合わない、
美容師のお兄さんがオカマっぽい、などです。


2000.4.29

今日のササオは素晴らしかったです。私としては『心に残るライブ』かなり上位にランクインでした。
いい1日でした。カメラは持っていかなかったので、目に焼き付けようと必死でした。
(録音はばっちり〜♪)今回はラテン・ギターの4人組、女性ボーカリストなど、ゲスト出演者も
たくさんで、それぞれ良かったです。そしてプカソンコもかっこよかった。ファンになりそうです。
(えっ?今までは何?いや、その…(^o^);)
もちろん技術的に素晴らしい。でもそれ以上に“勢いに乗っている”、と感じる。
わくわくさせてくれて、ホントおもしろい!と思う。

ただまあ、連休突入のせいか、お客さんが少なかった(9割が出演者だった?)のが
とても残念でしたね。私としてはすっごく得した!気分ですが。

素人も演奏しました。私はシレーナスで4曲、アルマスで3曲、計7曲もやってしまいました。
アルマスは、いっぱい間違えた(難をあげればキリはない!)けど、前日に初対面の助っ人ボンボ
も息が合って、自分達としてはまずまず満足のいく演奏が出来たかなあ、というところです。
シレーナスの方は、練習不足、消化不良、で申し訳なかったです。このままでは助っ人ではなく
足を引っ張ってしまいます。三木山まで2週間、なんとかせねばっ・・・!うぅ〜・・・。

・・・録音を聴いてみました。
ヘススさんの、とてもチャランゴを弾きながら歌っているとは思えない大声量に、
音が割れてしまってました(笑)。
私のチャランゴは、汚いです。変なリズムです。あ〜、やだやだ。


2000.5.6

《ミゲルとポニタの3連休》
5月3日…滋賀県長浜へ行く。「長浜ラーメンのおいしいお店はありますか?」と
      聞いたら、「長浜ラーメンは、九州の長浜です。」と言われ、恥をかく。
5月4日…カホンを作る。
5月5日…某楽器店でカホンが売られていたので叩いてみたら、「楽器に座らないで!」
      と怒られた。「でもこういう楽器でしょ。」と反撃してしまい、店内に一瞬
      緊張が走る。どうもすいませんでした。昼間からビール飲んでました。
      (ちなみにこのカホンは中のストリングスは無しで、わりと小型の物でした。)


2000.5.18

えっと〜そろそろ三木山フォルクローレ祭の報告をしなきゃなんないですね。
楽しみにされている方、期待を膨らまさずにもう少し待ってください。ゴメン!
でもきっちりしたレポートよりも、あちこちの掲示板を読む方が伝わるかな?

というわけでヒトリゴトのはじまり。

『チャランゴって、手首の柔軟さが必要だと思うのだ。』
『そ!チャランギスタの命は爪に有らず。手首だね!』

マンドリン買ってハマるかと思いきや、、何故かチャランゴに夢中。
キルキンチョ、ペルーの匂いがするから1曲弾いては匂いを嗅ぐ。
何曲弾いてもサクサイワマンピ。延々繰り返す。我を忘れている。
良かったなあ本当に!考えたくないこと考えずに済む手があって。
幸せだなあ本当に!これだけでも楽しいのに広がってくんだよ?

やりたいことがいっぱいある〜あれもこれも好きだから。
やりたいのがやれないとさみしいから上手くなりたいの。
ペルーのワイノはメロディーラインが複雑なの多いねえ。
アルゼンチン・サンバ、やろうとしてるけど大変だよぉぉ。
1日かかって楽譜書いてみたんだけど、ところどころ謎。

毎日いろんなことがあるけれど・・・
No te olbido ! ・・・頭の中はかわいいチャランゴのことでいっぱい!

このごろ指がとっても筋肉質で、いくら弾いても疲れない頼もしさ!


2000.5.19

1999年の年明けにペルー旅行から帰国して私の心はマニアックな方向に
加速して突き進んできたわけで、、、1999年はなかなかに濃い一年だった。
2000年2月、気まぐれで開設したホームページのおかげで、更に加速度を増した。
2月からたった3ヶ月で物の見方がすっかり変わってしまった気がする。
『最近好きなCD』をあげれば、Rumillajta や Los Awkis、Kollamarka に混じって、
Victor Jara や Los Indios Tacunau、Trio Ayacucho なんてのも入ってきたりして。
Trio Ayacucho は、この日記の最初の日に笑ってしまったりしているのだが、
いま、ギターの曲という観点で聴いていたら、なんとも奥深い〜。
2ヶ月前はCD1枚全部同じ曲に聞こえていたなんて自分でもウソのようだ。
私の中の『むかしロックとか聴いてた人間』というスタンスはもう無くなっている。


2000.5.23

私にとって重要だったCD
『Cacharpaya/ K’ALLARIY』(office latino)

入手した時期は、1年と少し前だと思います。ペルー旅行から帰ってすぐの頃です。
入手方法は某女性向け通販の頒布会。『民族音楽を聴こう!』みたいなやつです。
ペルーで聴いた、マンドリンがコテコテに入ったような曲を探していて見つからず、
そんな時たまたま送られてきたのがこれだったわけです。

私はこのCDを「良いですよ〜。」と人に勧めるのはちょっと抵抗があったりする。
でも好きなんでしょ?って聞かれたら、う〜ん、まあ、そうだねえ・・・(もじもじ)
とにかく、私に大きな影響を与えた・・・と言えば、大袈裟すぎますし、そんなんじゃない。
しかし少なくとも道しるべとなった、つうか、たまたまそういう時にそういう場所に
存在したんでしょうね。うさんくさくも堂々として。
(関係者の方すみません、誉めてるつもりなんです。これでも。 ^-^ゞ )

ボリビア、コロンビア、ペルー、エクアドルのトラッドが収録されており、どの曲もダミ声の
おっちゃんのウジャグジャいうしゃべり声や笑い声や奇声が(ほとんど酔っ払い!)
ひっきりなしに入っていて、ガチャガチャしています。いやあ、やかましいというか
洗練されてないというか、暑苦しいです。なんか録音レベルも高いし・・・(笑)。
エクアドルの曲だけでなく、ペルーもボリビアもコロンビアも、マンドリン、バイオリンが
かぶっていて、どれも比較的ゆったりしたテンポで重厚です。バイオリンのせいか、
音に隙間が無いって感じで、耳が疲れます。フォルクローレにしては・・・。

ペルーの曲は2曲のみで、2曲とも明るいワイノでした。綺麗にころころしたビブラートの
強いのびやかなケーナの音・・・!いやあ〜、これこれ、と思いました。さすがにワイノは
他の曲と比べると幾分軽快です。でもやっぱりバイオリンとマンドリンがうるさいんです(笑)。
はあ・・・、これが心地よくなってきたんですね。とにかく、よく聴いていましたね。

しかしボリビアの曲は1曲を除いてアウトクトナだったため、よくわかってなかった私は
ボリビアはアウトクトナばっかりなんだ、と思ってしまいました!(どっひゃあ〜!)
そんなわけで、この道しるべは正しい方向を指していたかどうかも定かではありません。。。
ただ、私が自分の歩いてきたフォルクローレの道を振り返ったとき、最初の分岐点に
この1枚が、大きな顔をして(大きな音をして)、存在することは確かです。


2000.5.29

きのうは淀川河川敷でプカソンコ主催のバーベキュー大会がありました。60人だか70人だか
集まったそうです。前日の大雨とはうらはらに超快晴で、人間もバーベキュー状態でした。
私はギターとマンドリンとチャランゴを持って行きました。誰かが笛を吹き始めるとすぐさま
弦を弾き、すべての曲に参加して弾きまくってしまいました。
ああ、隅の方で楽しくなさそうにしている人がいるんじゃないか?初めて会う人たち、挨拶しなくちゃ
いけないな、あぁ、セルソが「肉が焼けたよ〜!」って叫んでいる・・・・、いろんなことが脳裏を
かすめます・・・。でも、イケナイ、イケナイ、と思いながらも演奏の手は止まらない・・・。
完全にオカシクなっていました。
最近、シレーナスでは静かな曲ばかり、アルマスではギターを弾くことが多かったので、
久々にチャランゴを弾きまくれて楽しかったです。2次会では普段は無口な、カミノ・ア・ナスカの
Oさんといっぱいお話できておもしろかったです。ああ、それにしてもフォルクローレは恐い。


2000.5.30

このあいだ、ラス・アルマスの練習の帰り、家から十数Kmのところでバイクが動かなくなりました。
前を走っていたミゲルは気づかずに行ってしまい、しかもそんな日に限って携帯電話を忘れてます。
雨がザーザー降る夜10時過ぎでした。何度エンジンをかけてもすぐに止まってしまいます。
しまいには、プスッ、ポンッ!パンッ!と破裂音が・・・・!!
こりゃ〜、多少動いてくれたとしても、こいつで家まで帰るのは不可能だ!と判断。。
とりあえず、どっかにバイクを止めて、ヒッチハイクかぁ〜??と思ったけれど、
運悪くそこは両側ガードレールが何Kmも続くバイパスで、普通は歩行者なんかいないところでした。
夜の車はみんな死ぬほど飛ばしていて、雨で見通しも悪く、気づいてもらえそうにはないし、
へたに車線に出たら跳ねられちゃいそうです。
私はひたすらバイクを押して歩きました。暗くて見えず深い水溜まりに落ちて膝から下ずぶ濡れになりながら・・・。

でも体力があるというのは素晴らしいことですね。
以前の私だったら泣きたくなっていたと思うのですが、このとき私はわくわくしてました。
なんだか、アメリカ映画に出てくる10歳の少年のようだなあ、なんて思っていました。
(私がこんなお気楽なことを考えてるあいだにミゲルは警察に電話していたようですが。)

ようやく人けのあるところに辿り着き、ラーメン屋さんにバイクを置かせてもらいました。
「ところで、ここは・・・どこでしょう?近くに駅はありますか?」
ラーメン屋のお客さん全員が、ヌレネズミでゴミ袋を(チャランゴです)背中に背負った私をぽかんと
口開けて見ていました。結局タクシーで帰りました。タクシー代で輸入盤が2枚買えたのに。
バイクの修理代であと4枚。


2000.6.5

感じ方なんていいかげんなもんです。前にあんまり誉めなかったCD、
きょうの感想は、「メチャクチャいいです。みんなにお勧めします。最高!」


2000.6.9

京都朝鮮歌舞団とプカソンコのジョイントというおもしろいものを見てきました。
場所は京都、銀閣寺の近くの法然院・本坊です。それがもう、とってもいいところでした。
雨上がりの森は木のいい匂いがして、庭には真っ白なあじさいが咲いており、夜のお寺は
とっても幽玄でした。手水鉢には摘みたての花が浮かべてあり、すみずみまで気持ちのこもった
手入れの行き届いたお寺でした。しばしばコンサートや講演会など催されているそうです。
私は現在京都の端っこ(大阪寄り)に住み、最近大阪にばかり出掛けていますが、
北白川や東山の方は、やはり良いですね。学生の頃よくうろうろしたものでした。

朝鮮歌舞団を見るのは初めてでした。あのリズム感はなんでしょうね?メロディーだけだと
日本の演歌とまったく同じ!という曲なのに、聞いたこともない、ずれてるとしか思えないような
リズムで伴奏してました・・・。なんだかふしぎだ・・・。
私がいちばん気に入ったのは“コムンゴ”と“チャンゴ”の合奏です。(楽器の名前がいいですね!)
コムンゴは棒のようなバチで弾くお琴です。チャンゴは、ツヅミの大きいような打楽器で、バチは
棒のようなものと、竹だか皮だかわかりませんがムチみたいにしなるものの2種類を両手に持ちます。
リズムもメロディも、とってもインド風でした。う〜〜〜ん、これは本当に、もう一度聴きたいです。
それはそうと、団長の具(クゥ)先生、前にお会いしたときは、とても物静かな印象でしたが、
打楽器の合奏、サムヌノリではにこやかに激しく演奏されてました。(きらびやかな美女に囲まれて
嬉しくってしょーがない、というふうに見えなくもなかったですが・・・・ (^-^;)

プカソンコは・・・仏像の前ということで選曲に悩まれたようですが・・・ 
緊張の面持ちで、月夜の静寂を現したというアルパとケナーチョの曲で始まり、なるほど、と
感心していたら、2曲目はクエカで、いつもの笑顔でしたねぇ〜! (^o^;; 
(そして、マンドリンも弾いたしサックスも吹いたしカホンも叩いた!)
さすがに、「次の曲はワイラスのリズムで・・・、いつもは踊って下さいて言うんだけど・・・
、 きょうはどうしよう?まあ、いいか。」なんて言っていました。でも住職さんノリノリでしたね。

なにはともあれ、第3部でジョイントの『コンドル』や『アリラン』、そして『トラジ』から『花祭り』に・・・!
いやあ〜、珍しいもんを聴かせていただきました!という感じでした!


2000.6.10

ギター・デュオはいいなあ。
チャランゴを弾いていると、ついギターの音をよく聴かずに自分の世界にはいっちゃうことも
あるけれど、2本のギターだとそうはいかない。ふたりともリズムを刻んでいても、同じように
弾いてはいない。絶妙ですねえ。(6.10.PUKASONCCO-2/3 en GALLERY-PICTURE)


2000.6.11

ホームページを開設して4ヶ月。初対面の人から「いつも読んでいます。」と言われることもある。
その反面、インターネットをやっていない友人に、掲示板や Los Musis の説明をする困難!!!


2000.6.13

CDはいっぱい聴いた方がいいけれど、未知のジャンルに手を出すと、最初は30枚に1枚
くらいしか気に入るものに出会えない。そうしてどんどんお金が無くなっていく。
でもだんだんと、10枚に1枚くらい好きなのを見つけられるようになってくる。
実際私も最近はほとんどハズレがなくなってきた。ときたま連続してお気に入りが手に入る
ときもある。勘もついてくるし、幸運に乗っかったり、不思議なお導きがあったり・・・? 

いいものに出会うと初めて本当のことがわかる気がする。
ああ〜、今までは騙されてたよ!っていう感じ。
まずは音なんだけど。音楽以前に、楽器を鳴らすときの音が違うわけですね。
誰がさわってもとりあえず音が出るというような楽器(弦や打楽器)は特に騙されやすい。
ギターなんてのも日本人の4人に1人が弾いているし、これまた見分けがつきにくいと
思うなあ。適当なものでごまかされちゃうんだよ。そっちの方が圧倒的に多数だから。

“いいもの”なんて言ったけど、優劣をつける気はさらさらなくて、
私の選ぶ基準は「好き!」と思う自分の感覚だけ。
「まあまあいいんじゃない?」と思っていたものが完全に否定されちゃうときってのはある。
「うん。やっぱり何か違うと思ってたよ。」って。ちょっとがっかり、ちょっとホッとする。
でも、「これは好きだ〜!」って熱中したものへの想いが冷めるってことは、まず無い。
音楽に限らず。


2000.6.14

ん?このピックさばきは・・・?何か懐かしいと思ったら・・・20年近く前、私はエレキベースを
大きなピックでこんな風にベンベンと弾いていたんだった! まさに、手首でベンベンと!
こんなとろでつながってくるとはね。(ペルー・マンドリン)


2000.6.21

唐突ですが、最近 『ギターがかっちょいい〜!』 と思った曲 を挙げてみます。
例によって、誰が聴いても『かっちょいい〜』と思うわけではないとは思いますが。
ペルー音楽の好きな方、ギターで目立ちたい方はご参考に・・・。
曲名・(形式名)・演奏者・[収録CDタイトル]の順です。

★ AYACUCHANA (marinera〜huayno) Conjunto Lira del Peru
  [MUSIC OF PERU:the1960s〜From the Mountains to the Sea]

いやあ〜、かぁ〜っちょいいです!速い速い!レコードの回転数まちがいじゃ?という
ような演奏です。ギターというよりベースなんですが、ズンッズンッとリズムも入ります。

★ CARCEL DE HAQUIRA (huayno) Los Chankas [LO MEJOR DE...]
この手の女声ボーカルにしてはめずらしく暑苦しくない、さわやかでかわいいデュオです。
演奏もとってもさわやかです。アヤクチョっぽい旋律をペロペロと弾く曲が多い中で、
この曲はあっさりしていてリズムの刻み方がとても良い感じです。
このCDは聴き込むと結構はまります。

★ JARANA (huayno) Trio Ayacucho [TRIO AYACUCHO]
このCDは、派手さはないのですが、おじさんの声ものびやかで、そこはかとなく
良い感じです。
アヤクチョ風の超くど〜い(「おいおい、どこまで行くねんっっ!?」というような)
イントロと合いの手で笑いをとるのが夢な今日この頃のワタシです。

★ VOY VIAJANDO (huayno) ??? [MUSICA Y CANTOS DEL PERU]
演奏者のデータはありません。2コードです。

★ CARNAVAL DE ANDAHUAYLAS (wayllacha) Raul Garcia y duo femenino
  [MUSICA Y CANTOS DEL PERU]

アンダワイラス地方の曲だそうです。ほとんど1コードです。

★ TRISTE CON TONDERO DE TRUJILLO (triste〜tondero) Avelino Rodriguez
  [MUSICA Y CANTOS DEL PERU]

後半速くなってからの、トンデーロというリズム部分のカッティングがちょっとかっこいいのです。
自分で弾けるようになったら、たいしたことない、と思うようになるのかもしれませんが・・・。

★ YA NO HE DE VOLVER (huayno) ★ SANTA BARBARA (huayno cusqueno)
 Juan Berrio Amezevita,Marcial Arcue y Frnklin Perez [PERUVIAN HARPS AND GUITARS]

CDタイトルが『ペルーのハープとギター』というだけあって、アルパの曲とギターの曲が
半分ずつ収録されています。ギターの曲は、3人のギタリストが怒涛のごとく弾いていて、
どの曲もなかなか凄いですが、やっぱりクスコのワイノが明るくてノリノリでとっても良いです!
でも、「笛が好き〜!」な人は買わない方が無難なCDかもしれませんけど。(^-^;)

★ MI DESVENTURA (cueca) Julio Crespo [///]
バンドリアとのデュオ演奏。ライブ録音らしいが、詳細は謎。入手ルートも秘密。(すいません。 (^ ^;;)
一度聴いたら耳について離れない、軽快なリズムなのに哀愁のこもった不思議なベースラインです。
バンドリアのシャラ、シャランと細い金属音が乗っかって、泣けます。
私のツボにはまったポイントは、Eマイナーのあそこの「し」と、Cメジャーのあの「れ」。涙、です。



2000.6.23

消えゆくものを守りたい。と思うのは本能だろうか?
放っておいても蔓延っていく『圧倒的多数』に対して、
絶滅寸前のものたちに、よりいとおしさを感じる。


2000.6.24

この数日間に、この1曲を、何十回聴いただろう?
この素晴らしい演奏家はもうこの世にはいないという。
・・・
不運を嘆くことはないよ。不運と言えるのは、あなたがきちんと生きてきた証拠だから
誇りに思えばいい。
私は莫大な幸運をやがて食い潰してしまうのだろうか?それこそ嘆くべき愚行。
・・・
階段を上るたび私は不安になる。こんなふうに私は
変わっていくらしい。なんだか寂しい。でも行かなくちゃ。


2000.6.27

まったく・・・、世の中にはいろんな種類の誤解が蔓延しているのなあ。
早とちりな人が斜め読みをしたらば、いろんなふうに受け取れるんだろうなあ・・・。
「○○が好きと言いながら△△をやってるのは、○○と△△を同じと思っているに違いない。」
とでも思われるのでしょうか?私は違うということはよくわかった上で、やっていることなのに。
差異は認めているし区別もしている。でも、必要以上に差別(優劣をつけたり、ホンモノ・ニセモノ
と呼んだりすることで、ある特定のものを蔑む等)はしたくないし、それぞれの良さを認めるし、
どんなものからでも何かを得られると思っている。

何も知らない初心者に、ひとつの意見を植え付けようとするのはどうかと思う。(それも力で)。
わかる時が来ればわかるのだし、もし永久にわからなくても、横からとやかく言うことじゃない。
未知の世界を提示してあげるのは良いことだけど、選択権は本人でしょ。
お見合い写真を次々持って来るのはまだいいとしても、本人が大好きで付き合っているのに、
「あんな人はやめて、こっちにしなさい!」とか言うのは、おせっかいババア・・・(以下自粛)


2000.6.28

さあ、アンデスの話を聞きに行こう!


2000.6.29

『インターネットの世界なんてしょせん虚構』・・・てな話を
インターネット未経験者が語るのはどうかと思いますね〜〜〜。

・・・・てなことをここに書いてるのもどうかと思いますが〜


2000.6.30

昨日の“特別チャランゴ教室”は、吉田徳明さんの講義と演奏でした。
演奏を聴いていて、ハッとさせられたことがあり、たいへん為になりました。
私にとってグッド・タイミングであった この機会にとても感謝しています。
・・・
何によらず、物事は両極の間を行ったり来たりしているわけで、
“戒めの言葉”は、今その人が(自分が)、どこにいて、どこへ向かっているのかを
知った上で使わないと(受け入れないと)、とても変なことになってしまいます。
言葉は毒にもクスリにもなるわけで・・・。
状況を見極めるには、時にぼう〜っとした目つきでいるのがいいのかもしれません。
・・・
ピアニストの中村紘子さん著『アルゼンチンまでもぐりたい』というエッセイを読み始めました。
彼女の演奏を聴いたこともないし(CMで流れる程度しか)、特に進んで聴こうとも
思っていないし、彼女自身に興味があったわけでもなんでもなく、
最初はただ南米好きとして、そのタイトルに惹かれて棚から抜いただけでした。
でも、プロの(それもクラシックの)音楽家が書いた本ということで、
一体どんな日常なんだろう?という興味が湧き、買ってみたのでした。。。
とっても読みやすい文章を書く人です。クラシック=真面目で堅苦しいイメージ、は崩壊。
ピアノが好きで好きでしょ〜がない!っていう無邪気な少女の印象です。
世界中で、弾いたり審査したり出会ったりしてきた彼女の体験談は、時代の流れや
いろんな国の国民性など、私の知らなかった世界がよくわかって、おもしろいです。
昆虫はピアノを(ヘビはバイオリンを)好む、なんて話も載っています。
・・・
良いものはい良い、芸術は国境を越える、・・・・とは思っていたくても、
民族や思想、宗教、政治の力は絶大なんですね。まだまだ小さな世界に住んでいる私は、
時代や国に人生を翻弄された人たちを目前に見たわけではないけれど。。。
・・・
この小さな小さな世界で、大きな力を前に自分の無力さを思い知らされたとしても、
絶望はしない、です。
深呼吸して、あっさり考えてみます。ぼう〜っとした目つきで。。


2000.7.1

2000年も約半分。1本道を どばぁーーーっと突っ走ってきた私ですが、ここへ来て
突然の山道に差し掛かり、日も翳ってしまいました。でも太陽が沈んだわけじゃない!
ちょっと、木陰でいっぷく・・・。そして、山頂の絶景を夢見てアクセル全開であります!
この日のために鍛えてきたのさ〜!であります。さあ、行くぜっ!


2000.7.6

ドキドキドキ・・・。“音楽は人と人をつなぐもの”!


2000.7.7

昨日はボリビア領事館を覗き、“ひがしの”で虫入りメスカルを見せてもらい、Los Inkas を
冷やかしてから、チャランゴ教室へ行き、帰りはサンポーニャ教室を覗いて帰りました。
帰り道、とてもとても楽しかったです。
今日は京都駅ビル大階段でセサル・ラトーレとマナワナのチャリティー・コンサートを見ました。
(最前列でチャランゴとマンドリンを持っていたのが私です。)クスコの曲とか、たくさん演奏して
くれたので、嬉しかったです。チャランゴの人がなんとなく “イカレぽんち” で素敵でした。
その後ちょいと遅刻で、Las Almas の練習に行ったら、ちゃらんぎーと・ツヨシがマンドリンを
とても上手に弾くので、思わずマンドリンとコジャマルカをセットで貸してあげました。
けにすた・ミホリンはチャランゴの特訓をさせられています。私はしばらくギターに専念です。
これで憧れのスタイルに一歩近づいたわけで、とても嬉しいでした。


2000.7.11

道に迷って郊外の住宅地をうろついていたら変なお寿司屋さんがあった。
色褪せたのれんには、『けったいなお寿司あります』と書いてある。
その少しさびれた感じのお寿司屋さんの、店の名前は、
『寿司・絶叫』。・・・・・私としては、絶句・・・。
残念ながら、本日はお休みでした。(はいる気かっ?)
それにしても・・・ここは大阪じゃないぞ!京都の町はずれだぞ!


2000.7.21

『不言実行』・・・この四文字に憧れる。憧れ続けている。私のイメージから程遠い言葉だ。
私の中には無い!対極にある!と断言してもいい。(だからこそ憧れるわけですが)
でも私には一生不可能かもしれないので、一歩譲って『有言実行』を目指すとしよう・・・。
かっこいいんだけどな、黙ってる方が。

『自業自得』・・・ちょっとした窮地に追い込まれるたび、この言葉が浮かんでくる。
つまり、しょっちゅうである。私にとって最も馴染み深い四文字熟語である。
嫌いな言葉ではない。自分のしたことが自分に帰って来る、というのは正しい。
身に覚えのないことでヒドイ目にあうのはいやだ。


2000.7.22

幸せな音との出会い・・・最近、音との出会いが濃い。
CDはポツポツとしか買っていないけれど、あちこちに足を運んでライブを聴きには
行っている(交通費だけでもスゴイことに・・・!)。しかし、それよりなにより不思議なことは、
なんだか知らないうちに、いろんな人からいろんなテープやCDを頂いたりすることです。
そしてそれらは例外なく素晴らしい!!!本当にありがたいことです。


2000.7.23

お友達の『クラシックギター発表会』を見に行きました。発表会といっても、ごく内輪の小さな会
という感じで、集まった人達の雰囲気が、とてもなごやかで 良い感じでした。
クラシックギターの音楽は、とてもなごみますね。1曲目が始まってすぐ、えっ?と驚きました。
これ、いつも私らが弾いてるのと同じ楽器なの!?と思うほど、音色自体が違っていましたもので。
それにしても、みなさん、とてもていねいな演奏(態度)で、「どんなジャンルの音楽をやるにしても、
この空気に一度は触れておくべきだな、」と感じました。
クラシックギターとフォークギターの二重奏などもあり、おもしろいと思いました。
(あっ、鉄弦ギターだ!などと口走りそうになり、ひとりでニヤニヤしてしまいましたが・・・)
そして、なんと、クラシックギターの生徒さん達で結成されたフォルクローレ・グループの演奏も
ありました!(飛び入り参加、すれば良かったな〜、せっかく誘っていただいたのに・・・!後悔!)

『発表会』といえば、笑える思い出があります。小学1年生のときのピアノの発表会でのこと、
いや、あれは発表会ではなくコンクールでしたね。全員同じ曲を弾くんですが、私の前に弾いた子、
数人がみんな緊張のあまり、演奏が走ってしまったんですね〜、で、先生が私に言いました。
「あせらずに、ゆっくり弾きなさいね。落ち着いて、ゆーっくり弾けばいいからね!」「はあい。」
そして私は、いつもの3分の1の速さで弾いてしまったのでありました!!
ツン、チャッ、チャッ、という軽快なワルツだったのに、ズゥン、、、チヤッ、、、チヤッ、、、って・・・。
「大成功!」と思って大喜びでそでに戻ったとき、先生は目を合わせてくれませんでした!
後で私の母に「きっとあがらはったんでしょう!」と先生は言いましたが、じつは私はまーったく
あがってなかったのですけどね〜!


2000.7.24

今朝、郵便にて1枚のCDが届きました。
タイトルは、『ぽにちゃらえいど――ポニタのチャランゴを救え!――』
美しい虫のイラストが印刷されたジャケットを見ただけで、編集者の愛がひしひしと感じられ、
狂喜!涙!絶叫!でした。そして聴き始めるや、んもう、ニヤニヤしっぱなしです。
そういえば、ペルー音楽に傾倒するうちに行き場を無くしたポニタのチャランゴを救うための、
おぼろげなキーワードのひとつに、“カランペアード”もありましたね、そうそう。
(他には、“キルキンチョ”、“アヤクーチョ”、“某先生”、などなど、です・・・)
こうしてポニタは確実に、救われていくのでありました。


2000.7.25

あとは楽器との出会い・・・。こればっかりは、待っていても駄目かもしんない。
ギターはすぐにでも手に入るだろう。近所の楽器やさんへ行けば。
でもとりあえず土曜日のシレーナスが終わるまでは、チャランゴに専念しよう、 と思う。


2000.7.26

あせらなくてもいい。今どの位置にいるかなんて、たいした問題ではない。
明日の居場所は、“目指す方向”と“思いの強さ”によって決まるのだ。
願望は多くのアイデアを生むだろう。あの場所に行くための知恵を・・・。
地道に足場を固めていくこと、だっよぉお〜〜ん。


2000.7.27

ライダーズ・ハイ?・・・・・ミニバイクで長距離を走っていると、頭の中の
いろんな空想が視覚化されてくるのはなんでだろう?
先週、目の前を『競走馬輸送中』と表示されたトラックが走っていた。
と、突然、扉が開いて、何頭ものきれいな馬が、ひひぃい〜〜〜ん!
と飛び出してくるのを見た(気がした)。
そのトラックの横をすり抜ける時、ドキドキした!「馬、出て来ないで!お願い!」

ポニタ「そうゆうことって、ない?」 ミゲル「ない。」 ポニタ「・・・。あっそう。」
2000.7.30

掲示板の不思議。なんとなく書き込みが減るとき、よその掲示板も静か。
私自身、テンションも低い。会話も途切れがちだったり、手紙を書くにも言葉が
浮かばなかったり、無理に会話を盛り上げようとしてもギャグの切れが悪かったり(?)。
べつに、落ち込んでるとか、暗い、というわけでは決してないのだが・・・。
あれ?この現象、私だけじゃないぞ、と気づく。
ああ、きっと今は世界的にこういう時期なんだな、と考える。
無理して盛り上げようとしなくていいんだな、と思う。・・・ことにする。
そして、とても静かな気分で、いる。


2000.7.31

三木山フォルクローレ祭もインティライミ大阪も、結局レポートは書けずじまいでした。
というのも、初出場ということもあって、結構ぎりぎりまで外で練習したりして、
他のグルーポ、ほとんど見れなかったんですよね〜。(とっても残念!)

さて、7月29日の C-BOSS、“独立記念イベント”で、私がラス・シレーナスに参加して
チャランゴを弾くのも3回目になってしまいました。(お手伝いと言いながらドップリ?(^o^ゞ)

C-BOSS は、ライブハウスと思っていたらば、ほとんど“クラブ”というか、いや、もろ、
“クラブ”なのかな?まあそういうふうなお店で、それだけでもビビってしまったのですが、
シレーナス一行が到着した時、サルサ・バンドがリハーサル中で、そのカッコよさに圧倒され、
「ワタシら、めっちゃ場違いなんじゃ・・・?」と、ずうぅ〜んと落ち込んでしまいました。
さらに時間が経つにつれ緊張は高まり、出番直前には、私たちに出演をすすめた師匠を
恨みすらしたのでした(笑)。「謀略だ!」「陥れられた!」「どうしてくれるの、責任とってよ!」

スペースはほんの小さなお店で、普段は踊りまくるよーな場所なのでしょうね〜、
オール(モスト)スタンディングで、階段まで人がいっぱいでした。
んでもう、まるでタテノリこぶし振り上げロック系ライブのごとく、ヒュ〜ヒュ〜!
とノリノリなのでした。なんだか、わけわからんかったけど、お客様は神様ですねっ!

てなわけで、おそらくアコースティック楽器のセッティングには不馴れな感じのPAも手伝って、
こまかいことは言いっこなしの(アラは見えにくかった?)、楽しいライブとなりました。
ああいう場所では演奏がどうの、音響がどうの、と言うのは意味無いのかもしれません。

じつは、インティライミでやって、「ショボかった」と言われた曲はアレンジも変えたし、
1本調子にならないよう、かなり強弱もつけて弾こうと思っていたのですが、こまかい音は
マイクが拾ってないみたいで、ちょっと静かに弾くと、急に音が消える感じだったので、
こらあかん!と思って、急きょ、最初から最後までガンガン弾くことにしました。
いやあ〜、まさか、ああいうノリになるとは思いもよらず・・・、一時はホントどうなることかと
マジで心配したのですが・・・。あれはあれで成功ってことで??いいのかな??

いつもはパノラマでしか写真に撮れないカミノ・ア・ナスカも、狭いステージにひしめいて、
ケーナも歌も綺麗にハモってましたし、皆さん楽しそうで、雑誌のグラビアに載せたくなる
ような、いい顔してました!(Kさんの不在が残念でしたね。)
プカソンコに至っては踊りまくりで。いやあ、汗かきました。(いつもの方が好きだけど)
たまには、ああいう場所もいいもんですね!

さて、ポニタの本命バンド、ラス・アルマスにも出演依頼が来てしまいました。
こちらは、フォーク、ブルーグラス、ポップス、ブルースなどのバンドと共演です。
(フォルクローレはうちだけ。)はたして、どうなりますことやら・・・!



2000.8.1

今朝、チャランゴ弾いてる夢を見ました。
適度な粘りけと透明感のあるペルー製チャランゴ(ギター型)でした。うしし。
・・・
夕方、チャランゴ弾いてました。(夢ではないので、いつものボリビア製)
ピィン、と何かが飛んで行き、爪が割れたと思ったのですが、見ると爪は無事です。
塗装が剥げたのかな?これはもともとなのか今剥げたのかよくわかりませんでしたが、
もしかしたら、また頭のネジが1本、飛んでしまったのかもしれません。
まあ、いいや。なにしろ絶好調だからな。と思いました。うしししし。


2000.8.2

今からチャランゴを買うという友人にアドバイスを求められ、偉そーに
メールを書いていた。『いろんなタイプがありますので・・・』・・・うんぬん・・・。
『やりたい音楽の方向性が決まってきたら買い換えたくなったり・・・』
そして、自分の書いた言葉に自分で、あれっ?、と思った。

『まあだいたい、最初に「この音色が好き!」と思った瞬間、すでに、
 これから進むべき道は決まっているような気もしますが・・・。』

そーいえば、、、ほんとに、そーかもなー。
今思えば、ずぅーっと前から決まっていたような気がする。
チャランゴという楽器に出会う前から、すでに。


2000.8.3

某CD屋さんに捧ぐ 《本日のベスト3》
1.ファミリア・ロドリゲス / ペルー音楽の魅力 IEMPSA (PERU)

ペルー・ファンのくせに今まで聴いてなかったというのはイケマセンねえ。
つい、王道は避けてしまうという悪い癖があるもんで・・・(?)
いやあ、でも、ワイノからバルスまで、スタンダードな名曲をバランス良いアレンジで
聴きやすく演奏していて、さすが!という感じです。万人におすすめ!

2.マヌエル・シルバ / アプリマックのギターと歌 IEMPSA (PERU)
おじさんのギター弾き語りです。くぅ〜〜、シブイ!たまりませんねえ〜!
哀愁を帯びつつも、必要以上に暗くない(←変な言い方だな)から好きなのよ。
なるほど、アプリマックはアヤクーチョの隣りなのね、なっとく。
そういや、『アヤクチョ音楽研究会』発足させねばねばね。

3.オムニバス / ハトゥン・カヤンベ A.S.P.I.C.(FRANCE)
サンファニートやボンバといったエクアドル音楽のオムニバスですが・・・。
こ、これは〜、、、オルタナティブ・ロックではありますまいか〜?
特に、JUAN CAYAMBE という人・・・、イッちゃってませんか〜?
ヤバイ感じです。ガムランぽいというか、この高温多湿な雰囲気は何でしょう?
なんだか親指ピアノが弾きたくなりました。エクアドルってそんな土地でしたっけ?
そのへんは、初心者なのでよく知らないのですが・・・。変人におすすめ!

注意:《ベスト3》とは言っても、きょう聴いた5枚のCD中でのベスト3です。(なんじゃ、そりゃ!)
ちなみに4位は、エルネスト・サンチェス・ファハルド / ヒルゲーロ・デ・ワスカラン  IEMPSA (PERU)
ギター抱えたいかめしいおじさんのジャケット写真とは裏腹に、マンドリン、バイオリン、
アルパ、アコーディオン、鉄弦ギター(←たぶん)なども入った軽快なワイノやチュスカダ
など。(私にはこのふたつのリズムの区別がつかないのだが。)ハイ・トーンなボーカルが
あまりにもさわやかです。ペルー好き弦奏者は必聴!蛮人におすすめ!
5位は、ロス・トゥコス・デ・カハマルカ / ロス・トゥコス・デ・カハマルカ VIRREY (PERU)
カハマルカの人は、なぜこうも明るくて元気なのか?地形、気候風土、歴史などを
調べてみなくてはなりません。なにかあるんじゃないだろうか?たとえば、コカの葉が
山ほど採れるとか・・・??まずはペルーの地図を手に入れたいものです。


2000.8.6

本日のポニタ的チャートでは、ロドリゲス一家は4位に転落、エルネスト・サンチェス が
トップに躍り出ました。。。(だから真に受けちゃだめなんだってば。)
それはそれとして、10年近く前に自宅の貧乏器材で多重録音した変な歌をウォークマンで
聴きながら本屋さんへ行ったら、ニヤニヤ笑いが止まらなくなって、完全にオカシな人のように
なってしまいました。いやいや〜、爆笑です。このところ、日本全国深刻な夏バテもようで、
さすがの私も大笑いすることが少なかったのですが、思わぬもので笑ってしまいました。
何が笑えるって、20代半ばにして心は17歳だし!まるで芸のないギターだし!
とてもシラフでは聴けません!!!
たとえばこんな歌詞。

  60日で60年分 笑いころげて
  噴水のなかの虹を たくさん食べた
  ゆめをみている世界が
  胃袋の中に流れこみ
  どんどんふくらんで
  おなかの皮は すきとおるほど

この曲はアコーディオンぽいキーボードが入ってて4分の4拍子だけどところどころ3拍子。
1コードの曲なんかもあり、この頃からペルー音楽に通じるものが・・・??(ないない!)
ああ〜、まともな音楽が生み出せるカラダになりたいものだなあ〜。


2000.8.7

ポニタの押し入れ(本物の)を発掘調査した結果、100年前、10代のポニタは
詩人であったことが判明。後世には曲も付いたようだ。
たとえばこんな歌詞。

“ボクは簡単。シカケなんかない。だからキミの負け。作戦負けだ。”
“君の輝きはただの反射だ なんてつめたい色の光だろう”

                            『月面宙笑い』 より


“星は遠すぎて暗闇のざらざらと区別できない
 その点 君は もっと きれい
 コップの中に身を隠し君の細い指に見とれている”

                            『COOL NIGHT』 より


“拍手喝采が耳の中に住んでいると あたまが痛くなってしまう。
 からだも疲れてしまうんだよ。
 君が何か話してくれると まやくみたいに救われる。

 びーどろ・・・?じゃなくて びろーど
 そう、びろーどのようだね。

 君の声はコール天のようだね・・・

 かっこいい歌が歌えないからと言って 優しい人だなんて?
 吐き気どころか殺気をもよおす。
 君の目が遠くを見ていると まやくみたいに救われる・・・

 君の目はコール天のようだね・・・”

                            『コール天』 より


こんなものもあり・・・、ぷっ・・・。

“へたくそ へたくそ へたくそ 何もできない 何もできない
 技術は道具だ 強力な武器だ 素手でも戦えるが
 抜けない槍に毒を塗っても ミサイルにはかなわない
 にぎりこぶしは しおこんぶの にぎりめしのようなもの”

                            『技術と精神』 より

なんだかよくわかりませんが、タイトルは立派な感じなんですが。
なんだかよくわかりませんが、いかに、へたくそであったかを
物語っていて、涙を誘いますね。それでは、みなさん、さようなら。


2000.8.8

非難されようと、あきれられようと、私は“のうてんき”を目指す!

じつは、“た〜のしい気分”が持つ力を利用しようと、もくろんでいるのです。
なんでもないことからエネルギーが生まれる、風力発電みたいなもの、
そう、私は、『“た〜のしい気分”発電所』になろうと思っているのです・・・!


2000.8.9

きょう我が家に、新しい楽器が3台、やって来ました。
涙チョチョ切れるしあわせ者のワタシ・・・。たからものです。
きっと、今後ますます、たからものになっていくことでしょう。
持ち腐れないようにしたいです。では!・・・うしししし!


2000.8.10

好きなものを追求していくのは、とっても楽しいけど、
どんどん孤独になっていくのは、さみしい〜〜〜。


2000.8.12

新しいギターは音も見かけも好みのタイプで、なかなかラブリ〜です。
チャランゴ(ペルアーノ)はもう、、、口では言えない、泣きたくなるような、スウィートな感触〜。
でも、まだまだ私にはその全貌を見せてくれてはいない気がする…。その秘められた可能性に
私はゾクゾクと心を惹きつけられるのさ〜。(うぅ…、なんかアブナイ人みたいだぞ、私。)
バンドゥリアは、とりあえずきれいに磨いてピックガードをきちんと貼って…、
今年中くらいには何か1曲弾けるようになることが目標です!うん。この場にて宣言!


2000.8.24

8月20日ボリビア領事館にて、シレーナスとアルマスで演奏。
シレーナスはだんだん上手くなってると言われ、上機嫌。
アルマスは絶不調で、落ち込み中。
個人的には、NEWチャラ、ライブ・デビューでいたって元気!


2000.8.25

きのうはチャランゴ教室に、初めてクスコ製チャランゴ持って行きました。
そのチャランゴを抱いて電車に乗っていると、それだけで子供みたいにドキドキ、
わくわくしてしまいます。ニヤニヤ笑いを押さえ切れず困ってしまうほどです。
なんだか初めてチャランゴを習いだした頃の気持ちを思い出したような・・・。


2000.8.26

いつもの国道を走っていると、
真っ黒に日焼けしたヒッチハイカーだの、長距離自転車だのを見かけます。
そして、すいっと飛んで行ったのは、赤とんぼ!
ほ〜〜〜う、まだまだ気温は連日35〜36度と、体温並みなんだけど、
もう8月も終わりなんですねえ〜。


2000.8.28

きのうは大阪港天保山マーケットプレースの『フェスティバル・ラティーノ』へ行き、
ペルーのレトルト食品 SOPA MINUTA(スープ)と AJI GALLINA(カレーソース)と、
キヌア茶、チチャ(紫とうもろこしのジュース)などを買ってきました。
ミゲルがケーナ製作ワークショップに参加している間、売り物のワライチョを弾いて
遊んでいたのですが、ワライチョ・・・、いい音!ああ、また誘惑の魔の手が・・・!!!
久々にプカソンコの演奏も聴きました。有名曲を聴くと、そのグループの演奏がよく
わかりますが、ケーナ、ギター、チャランゴでの『鐘つき鳥』、あんなに躍動感のある
演奏は今までCDでも聴いたことがなかったです。


2000.8.29

きのうは、ミゲルのケーナの先輩であり、ポニタのオヤジギャグの師匠のひとりでもある、
カミノ・ア・ナスカのKさんの栄転祝賀送別パーティーでした。転勤は寂しいけれど、
クスコ・ワイノのメドレー(パウカルタンボ入り、踊り付き)は楽しかったです!
やっぱり、みんな、クスコのワイノ、もっとやろ〜よ〜!(誰に言ってんだか・・・)


2000.8.30

犬を飼っていても犬を好きじゃない人、というのもいるらしい。きゃい〜ん。
音楽をやっていても音楽を好きじゃない人、というのもいるらしい。うっそー。

好きなものはどんどん追及すべし!その方向には、進むべき道があるはず。
嫌いなものは放っておくべし!その感情は、警告かもしれないから。
嫌いなものについて言及せざるを得ないとき
まちがっても『嫌いだ』などと、言うべからず!
感情は抜いて正当な評価を下すべし!良いところ認めるべし!わんわん!


2000.8.31

最近どうして金欠なんだろう?と思いながら、(ワライチョにまで手を出すからさ)
庭を見ると、(ベランダだってば)
金の成る木(そういう名前の園芸植物なのじゃ)が枯れかかっていた。
乾燥に強い植物なので、少々水をやらなくても大丈夫なはずなのだが。
(少々ではなかったのであろう)
慌てて水をやり、枯れた葉の手入れをした。
その日の午後、そうじをしていたら、100円拾った。
(う〜〜〜ん、信じるものは、おめでたい)


2000.9.3

3日前、手入れをしたはずの金の成る木がますます枯れてきた。
これは根腐れをおこしている!手後れかっ?慌てて植え替えた。
その日の午後、千円札の束と思ってた中から、五千円札が1枚出てきた。
(ともかく、おめでたい)


2000.9.4

意味もなく朝4時に目が覚めたので、ギターの楽譜など書く。
音は出せないので練習はまた今度。。。


2000.9.6

私は、“フォルクローレの子供”。
少し前にはある先輩から、「今が一番楽しい時期ですな。」なんて言われた。
何も知らず、笑ってばかり、今はまだ・・・。
でもね、いつの日にか親孝行したい!と思ってるんですよ、お父さん!(って誰?)


2000.9.8

私は最近、ギターのリズムパートが弾いていてとても楽しいと感じる。
ちょっと前までは、コードだけ弾いててもおもしろくないぞ〜!もっとベース音や
オカズも入れて、かっこよく弾きたいぞ〜〜〜!と思っていたのだけれど・・・。
そして今や、ベースを入れながらというのも少しずつできるようになってきたの
だけれど・・・。敢えて、いま、リズムがたのし〜♪と言う!
それは何故かというと、某先生に、『聴こえない音を聴く術』というのを
教えていただいてから、変わったような気がするのだ。
(え?そんなん教えた覚えないって?ちょっと違いましたか〜?)

ずっと前から思っていたことは。。。
パーカッションなどリズムセクションは、ステージ上に居ながらにして
限りなく観客に近い感覚で音楽を楽しめる得な立場じゃなかろうか?と。

微妙に話は逸れて行くけど、昔ある友人(ギタリスト)が言っていた。。。
(今や、その筋でカリスマ的に活躍している天才的ギタリストですが名前は伏せ)
「僕は音楽を演奏するよりも聴くのが好きだ。聴きたい音楽がないから
仕方なく自分で演奏する。ステージで演奏してるときよりも、家に帰って
その録音を聴いてるときの方が幸せ。」確かに、私は彼のステージを見るたび、
「彼の不幸は、このステージを客席で観れないことだな!」と思ったものだった。

ギター教室でみんながギターを弾いてるとチャランゴが弾きたくなり、
チャランゴ教室ではギターが弾きたくなってしまうのは何故!?


2000.9.9

今日は京都市内伏見区の喫茶店で、アルマスの演奏でした。
他の出演者は、若者のネオ・フォークから超ベテランのブルーグラスまで。
少年が歌うビートルズあり、中年(失礼!)が歌うPPMあり、沖縄あり、
アカペラコーラスに、かっちょいいブルース!(これ、すごかった!)など、
バラエティに富む8グループが出演で、おもしろかったです。
さすがにベテランは喋りも上手いですね!・・・アルマスの喋りは・・・、
絶対禁止していたのに、ミゲルのやつ、、、言ってしまいましたね、、、
「ラス・アルマスであるます!」…うぅ、いつかやるとは思ってましたが…!
今回より参加のボンボ@本職はジャズギタリストさん、とても楽しそうに
叩いて下さり、こちらも嬉しかったです。全体として、なかなか良いライブでした。
(ちゃらんぽ氏、リハ中にチャランゴ落として背面に致命的な大穴を開ける、
 というアクシデントがありましたが…、とりあえず演奏に影響はなし…)


2000.9.18

9月15日(祝)は、ロス・ムシス第1回練習会でした。
掲示板のハンドルネームしか知らなかったメンバーが初めて顔を合わせ、
いきなり演奏したのですが、なぜか懐かしい同窓会のような雰囲気でしたね。
夢のように楽しかったです〜。(この日の日記は『むしの部屋』にあります。)
虫の日前の2週間、資料準備やメールなどで毎日パソコンに張り付いてばかり
いたせいか、太ってしまって、ぷっくり、ぷっくりじゃ〜。
さて虫の日も無事終わり、きのうの日曜日は茨木市にて、シレーナスで4曲演奏し、
その足で、新梅田のフィエスタ・メヒカーナへ行きました。マリアッチのおじさんに
話しかけられ、妙なチューニングの丸こい5弦ギターをさわらせてもらいました。
(私とMやん、黒いズボンで楽器持ってたから、出演者と間違われてたらしい)
なかなか盛大な催しでしたね。なぜか「変身ヒーロースナック」というのを
貰いました。ついていたカードは頭部が金貨の悪者 “ゼニクレージー”でした。
『横取りした食料を外国に転売して札束に換えようとした金の盲者である。』
とのことですが、う〜ん、たいしたことないじゃあないですか?
コロナビールとロールピザを食べ、サルサソースを買って帰りました。
きょうはやっと一息ついていますが、部屋の中はまだ散乱中。宿題やんなきゃ。


2000.9.23

きのう2本立ての夢を見た。友達みんなからつまはじきにされる夢と、
もうひとつは、無一文になって路頭に迷う夢…。
あ〜あ、何なんだ?これは警告?それとも潜在的不安の現われ?
それとも、楽しすぎる現実とのバランスをとっているだけ?

最近、自分の発言の影響力、責任の重大さ、に気づいて驚くことがある。

いちばんこわいことは、
いちばん尊敬する人に誤解されていないだろうか?ということ。
『社交的な人間』をやり始めて、まだ2年足らずなんだけどな。
すっかり八方美人だと思われていますか?

ああ、もっともっと音楽を聴きたいし、もっともっと音楽をつくりたい。


2000.9.26

上手い人と下手な人の差は歴然。自分の演奏の録音を聴くとげっそりする。
なんなんだあ〜、この汚い音は!直線的でガツガツしている!耳障り!
一方、熟練者の音は、なんと弾力のあり豊かなこと!

なんだかとても心細くなってしまった。
某先生の顔など思い浮かべてみるが、自分でやるしかないんだな……。

理由もなく(本当はあるけど)、なんだかそこはかとなく、雲のように悲しい。
すべてが夢のよーで手応えが無く、ぬけがらのような気持ちだ。
同じ曲をエンドレスで力強くつま弾くこと数時間、ほんの少し暖かくなった気がして、
よし、大丈夫、生きていける、と思った。(馬鹿かもしれないな…、私。)

私は今も複数のグループに属しているけれど、どれも同じように大切だった。
それらはそれぞれ、別の目的や意味があった。
どんな些細なことでも演奏の機会は大事にしたいと思う。
例えばケーナ教室で笛のみんなが曲を覚えるまで、ゆっくり、チャン、チャン、と
伴奏することですら、きちんとやりたいという気持ち。

ロス・ムシスは、ひとつの夢(理想)の具象化だったとも言える。
何も意図せず、ひょんなことから生まれた集団だけど、結果として、ね。

それはさておき、いろんなことが変わっていきますね…。
壊れるものは壊れればいい。
だけど、大切なものは守りたい。いい関係を続けたい。
最善の妥協策より、さらにもっと、最善のやり方を見つけたい。

・・・・えーっと、、、自然環境の影響を受けやすい体質のため、
すっかり秋の感傷モードに入ってしまいましたね。


2000.9.30

一緒に演奏しているだけでゲラゲラ笑ってしまう人がいます。
上手いか下手か?って、わからないけど、私は彼女と演奏するのが大好きです。
存在自体が大好きな人間がいます。その人がいるだけで嬉しくなる。
そんな人と音を合わせると楽しいです。今むしょうにやりたいことがあります。
それと同時に、やりたくないことを投げ出したい気分にもなっています。おっとと…。


2000.10.1

なんだかとっても動物にさわりたあ〜〜〜い!
うちの近所には犬や猫すらとっても少ない。しかも私はバイクで行動するため、
動物と目が合うとか、足を舐められるとか、しっぽを踏むというようなことが
ほとんど無い。体温とか体重とか鼓動とか血流とかを、感じたいんだけど、
みんなどこへ行ってしまったんだろ?


2000.10.2

きょうは思いっきり雨に降られた。
バイクではしょっちゅうだけど、歩いて濡れるのは久しぶり。
けっこう寒かった。雨がいっぱい目に入った。

たまにはこんな日々も必要?
考えても仕方ないことばかり考えてしまい、頭をカラにしたくてチャランゴを弾く。
成り行きを見守るしかないから、待ち時間を潰すためにチャランゴを弾く。
…そのおかげで、今の私にはまだまだ無理と思っていた曲が、1週間で弾ける
ようになったではないか!ははは。やったあ。ラッキー。

(だけどその曲、プロの演奏を聴いてみたら、月とスッポンだったのでガックシ!)

とにかくこの3週間、自分に言い聞かせてきたのは、
『目には目を!ではなくて、目には目薬を!!!』
『いくら喧嘩売られても、セールスお断り!!!』


2000.10.3

チャランギスタは魔法を使うかのごとく。
時間を自由自在に分割する。


2000.10.6

5日の深夜3時すぎ、ミゲルの「ロス・アイレスがテレビに出てる!」との声に、目を覚ましました。
ロス・アイレスは、キャリアはそれほど長くないですが、インテイライミなど毎年出てるので、
最近の関西では有名なグループ(チャランゴ、ギター、クワトロの3人組)で、地元京都では
ライブハウスで演奏したり、ケーナ教室もやっているのですが、その彼らがなんと、タレントに
楽器を教えて、いきなり“オホス・アスレス”を演奏させてました!(びっくりした!)
ともかく、フォルクローレがテレビで紹介されるのは良いことですね。
最近フォルクローレに興味を持つ若い人というと、ストリート演奏の影響というのが多いようです。
普通の生活をしていてフォルクローレに接する機会はそれぐらいしかないわけですね。
私としては、深夜のローカル局でもいいから、超マニアックなコテコテのフォルクローレ番組とか
あったらおもしろいのになあ〜〜〜、と思います。「今日はどこどこ村のなんたらかんたら…」って、
現地のフィルム流したり、誰も知らないようなアーティストの特集やったりしてね〜。
ほんとに、誰か作って欲しいなあ〜〜〜!!!


2000.10.8

今日(すでに昨日)は朝からギター1台とチャランゴ2台をかついで、我が家から2時間半、
堺市の『ハーベストの丘』で、ギター弾いて、チャランゴ弾いて、皆さんの演奏を最後まで
見てから、友達の結婚式の2次会に押しかけ、先ほど(深夜0時過ぎ)帰宅しました。
はあ〜、疲れたけど、いろんな人に会えて、いろんな演奏が見られて良かった〜!
なにしろ、その2次会もフォルクローレ三昧でした。(またもやフォルク夫婦の誕生!)

さて、ハーベストの丘では、私は『アマウタ・ギター教室』でギターを弾きました。
リハーサル時ボロボロ、その後の練習でも失敗だらけ。だったわりに、本番ではたいした
間違いも無く、しっかりした音が出てたんじゃないでしょうか。特別に目立つようなカッコイイ
ことはできなくても、6人で気持ちをひとつにして一生懸命練習した成果は出たんじゃないか
と、音楽とはまた別の部分で、ある種の感動…。で、気分良くなっています。(^-^)
一方、私がチャランゴを弾いた『ラス・シレーナス』は、、、
言っちゃあなんだが、史上最悪の『花祭り』をやってしまったかもしれません。
「落ち込まずに次回はがんばろー!」じゃなくて、ちゃんと反省会しましょうね!(^-^;

他のグループはみんなそれぞれ良かったです。プロの上手い演奏はもちろんですが、
アマチュアの演奏を見るのも、プロの演奏とはまた違うおもしろさがあって好きです。

そして、今回ポニタ的に一番インパクトが強かったのは『ミズホキア』でした!
いやいやいや〜、たまりませんでした〜、えもいわれぬ雰囲気がありました!
今回は全曲ペルー山岳地方の曲ということで、ハーモニカでワイノ、アコーディオンや
鉄弦チャランゴを弾きながら調子っぱずれの(失礼!)ケチュア語で歌い、とっても
楽しかったです。いかにもペルーらしい野太い音のケーナも何とも味がありましたね。
上手い下手よりも、やろうとしているコトが、とても素敵でした。やりたいことを
やっているんだ〜、という楽しさが伝わって来て、本当に羨ましくなりました。

(独白)じつは私は最近、“やりたいこと”と“やってること”とのギャップが大きくなるばかり。
家でひとりで弾いてるときとグループで弾くときとでは、もうほとんど、“別の自分”で
あるかのように感じる…。(LOS MUSIS は“す”の私に近いが。)
綺麗に上手い演奏をしようとは思わない。いや、イイカゲンでいいというわけでは無い。
そういう意味ではなくて、中身の無い綺麗なモノよりは、未完成でも
中身のあるモノの方がいい、と思う。
中身っていうのは…、自分の内側から出せるもの…というような意味で…、
たとえば、家でひとりで弾いてる時っていうのは、
本当に感動した音楽、本当にいいなああっ!好きだなああっ!って思う音楽の、
その味(っていうか、気持ちっていうか、)を出そうと必死に心を込める…、
そんな感じだから、同じ感動を共有していない人との合奏は、同じ曲を演奏して
いても、別の曲を演奏しているかのような違和感を感じる時があり、ツライ…。

私はチャランゴが好きだけど、だからこそギターが弾きたくなる。
フォルクローレのおもしろさは、ほとんどのところギターにある、と思う。
今日の演奏でもついギター(と、チャランゴのリズム部分)ばかり見てしまった。
どんなに上手くベースラインやオカズを入れられても、どんなに速いアルペジオが
弾けても、リズムが無いと、う〜ん、違うぞ、と思ってしまいます。だから絶対
いいギターが弾けるようになりたいと思うんだけど…、道は遠いです。(^-^;;


2000.10.9

家から2時間以上かかる『ハーベストの丘』へ、2日連続で行ってきました。ふうう〜。
今日はプカソンコとキューバ音楽とジャズと、そのジョイントがありました。
大阪は大雨警報で、降ったり止んだりでしたが、Booker T.& Soul bleed の時、雨が強くなり、
客席には屋根がなかったので、みんなステージに上がり込んでメンバーと一緒に踊りまくる
ことになりました!私はジャズなんかよく知らないけど、パーカッションとベースだけでも
スリルあるし、そこにヴォイス(的な楽器)が乗っかると、どんどん相乗効果でおもしろい!
いい演奏をしている時の演奏者の顔はとてもいい顔をしている。そんなふうになりたい!
ほんっとに、気持ち良く演奏できる日はいつだろ〜〜〜?と思う。


2000.10.10

京都のライブスポットRAGへ、Booker T.& Soul bleed(ジャズ)のライブに行きました。
ご無沙汰していた京都の知り会いにもお会いし、(見慣れた大阪人も来られてましたが!)、
ロス・アイレスのH氏ともほんの少々ですがお話しできました。(ギターはおもしろい!など)
ライブも楽しめました。初めの2曲ほど何故かのれず、「私、ラテン系のリズムでしか
のれない体質になってしまったのかしら?」と心配したのですが、後で聞くとメンバーも
まだ調子が出てなかったそうで、3曲目ぐらいから徐々に、そして第2部は頭からいい感じで、
ラストとアンコールの曲などは、バリバリにかっこよかったです。
このテンションでフォルクローレをやったら凄いだろうなあ〜、なんてことを、つい
考えてしまいます。せめてこの1000分の1の緊張感があれば、呼吸も合うかなあ、とかね。


2000.10.11

ラス・シレーナスは6人中4人が、幼稚園の先生と保母さんです。(ほぼ、保母。)
(-_-#)……だから皆さんピアノも弾けるし歌も歌えます。
でも、な〜んかフォルクローレのノリになんないのが悩みのたねでした。
今日の練習は久々の新曲決めでしたが、先輩F氏に来て頂き、1から10まで
アドバイスを頂きました。さすがに手際良く曲構成を決め、練習を進めて頂きまして、
進展の多い日となりました。そのかわり、どえらい課題が発生しました!あと2週間で
テンポの速いタキラリでのけちょんけちょんの裏打ちとオカズをこなせるのか〜??
アレンジも一から模索だしなあ…。ソロもあるってかあ〜。でも久々に燃えますね、
なんだか嬉しい“身のほど知らず”の私です。


2000.10.12

ハーベストの丘・ラテンフェスティバルを振り返って・・・・
とりあえず自分のことは棚に上げて、、、(^-^) 人の演奏を見るのはおもしろいです。
ここはこうした方がカッコイイぞ、とか、このリズムは変だぞ、とかいろんなことが
見えてきますね。(←言うのは簡単!自分が出来る出来ないは無視してます!)
大人数のグループと少人数のグループでは、在り方が違うな、とも感じました。
少人数の方が自分の『やりたいこと』をやれる度合いが高いので、その結果、
やっている音楽への『思い入れ』の度合いも高くなってる気がしました。
でも大人数でしか出せないモノっていうのもあるな、まとめるのが大変だけに、
まとまったときは素晴らしいな、とも思います。
私としては、『やりたいこと』と『思い入れ』を追求するために、ギターとチャランゴを
多重録音したいなあと思う今日この頃。その為にはまず練習だけど。まあ、気長に気楽に、
ドキドキしながら、自分が聴いて楽しむために、いい形を残せたら幸せだな!


2000.10.13

フォルクローレ好きな人々はまだまだ少数で、閉鎖的なこの世界であるけれど、
一般に開かれたイベントなどに参加することで、外の世界に通じる扉が開かれる。
マイナーな物だけに、その時の責任というのは重大なのかもしれない。

演奏を聴きに来てくれた友達からもらったメールに考えさせられた。
彼女はフォルクローレを好きな人であり、フォルクローレを知らない友人を連れて
遠路はるばる私達の演奏を見に来てくれたのだった。
彼女は友人に、「フォルクローレっていいでしょ〜!」って言いたかったのに、
「フォルクローレって、こんなものか。」と思われてしまったようで「悲しかった」
そうです。私達は彼女をがっかりさせてしまったのでした。。。

一般のお客さんは『珍しい楽器』ということだけで、一応足を止めて見てはくれるけど、
「楽しかったらいい」という言葉、しろうと演奏者の間でよく聞くけれど、なんだか…、
その言葉はいろんな誤解を招くので、あんまり好きじゃない。

「アマチュアだから大目に見てね!」というのも、ある程度は有りとも思う。
「不完全な演奏で人前に出るな!内輪でやっとけ!」って、そりゃあもちろん正論。
だけど、『のど自慢大会』みたいに、観客も合意の上って場合もあるしね。
「これが本物か」と思えば腹が立っても、「シロートならしゃあないな」って部分も
あるわけで、ときには、甘えちゃえ!って思うのだ。堅苦しく考えずにね。
たとえば、「人に迷惑かけちゃいけない」って、当たり前だけど、誰でも人に迷惑
かけながら生きているのだからね。(それは、否定するよりむしろ自覚すべきこと。)

ただ、自分として、人を悲しくさせるような演奏は、できればしたくないと思うのだー。
この痛みは忘れてはいけない、と思うのだー。


2000.10.13(追記)

なんかものすごく偉そうなことばっかり言ってる私。(すべて自戒なんだけどね)
口ばっかりなんだから、かなりイヤなヤツだと思われても仕方ない。

ともかく、人前で演奏するとき・・・
自覚と感謝の気持ち(礼儀)を忘れるなってことです。>自分。


2000.10.15

ペルーでお世話になったイタロくんが来日し、2年ぶりに再会した!彼は初めて会った時から、
ずっと昔から知ってるような、ずっと近くにいたような気がする人で、まあこちらからすれば
プカソンコの写真で見ているせいなんだろうけど、彼の方もとっても親しみを込めて私達に
接してくれるので嬉しいのだった。(さ〜て、大阪また賑やかになるね!)

ところで、セルソさんが事務所の押し入れから出してきたタルカやサンポーニャで、イタロくんと
軽く掛け合いをやっっていたのだが…げろげろ!想像をはるかに超えた音にショックを受ける!
身体全体が空気を送るポンプのよう!人体と楽器が一体となって初めて、ひとつの楽器が
完成されるのだなーと思った!今まで吹いてた音は何??…かなりショック。

というわけで昼真っから乾杯して、ほろ酔いで、
ギターとロンダドールの軽〜いエクアドル音楽など聴きながら、京都へ向かう。

夜は、京都西陣の『町屋倶楽部』というところで、Mt.URYUH のライブを見た。
和太鼓、篠笛等に、フォルクローレのミズホキア、パパレジェーノが加わった8人編成。
(といっても、曲によりソロやデュオやトリオの演奏もあり。)
古い西陣織工場を利用した空間はどこか幽玄で、和太鼓と能管の音にとてもよく合っていた。
和太鼓は、小ぶりなものを4つ並べていて、勝手に想像していた大太鼓とは違っていた。
ボンボのように肩にかけての演奏もあり、韓国のサムルノリにも近いなあ、と思った。
篠笛、ケーナ、フルートのアンサンブル、ギター伴奏の篠笛や、中近東風オリジナルや、
8人全員+飛び入り1人による賑やかなアイリッシュ(和太鼓、ケーナ、リコーダー入り)など…
内容も豊富で、あっという間に時間が過ぎ、MCも嫌味がなく、感じのいいコンサートだった。

多重録音なんて邪道だ! レコードなんて、その名のとおり、ただの記録だ!
今、目前で起こっている現実(1回限りの生の音)をこそ、感じなければ!
・・・なんて思った1日…。


2000.10.16

ポニタ、テレビのCMを見ながら、「おいしそ…。」とつぶやく。
ミゲル、がっくり肩を落として、「なさけない…!」とつぶやく。
でも本当にあのキャット・フード、おいしそうだった。猫が目を細めて、うまそうに食べる映像。
。。。

おばあちゃんやお母ちゃんというものは、とてもたくましくて、
煮えた油に指を突っ込んだり、熱いナベブタを素手でつかんだりしたものだった。
子供心に、「歳をとると熱さを感じなくなくなるんだろーか?」と不思議だった。
さて、歳相応の自覚に欠けると言われる私も、30代半ばを過ぎ、ある日気がついた!
おばちゃんたちは、「熱くない」のではなく、「熱いけど、そんなこと気にしない」のだ!


2000.10.20

きのうのビールには‘笑い茸エキス’が混入されていたらしく、
(しばしばそうゆうことがあるようで、私は過去3回ほど経験しました。)
笑いが止まらなくなり、そのあげく、涙がぽろりんぽろりん。いや、まいった。
なぜか、そういうときの涙は玉のように丸く、ころころとよくころがりますね。ふしぎ。
ところで、課題は自分でつくることにしました。悶々としている暇なんかないのだった。


2000.10.23

最大級のが同時に来たね。
  顔も知らない遠くの人と、心が通じ合っている!と感じて嬉しくなることがある。

沈黙よ、伝えておくれ
  … それは言葉にできない…。
       
私が日記をつけるわけ
  私はどんどん馬鹿になっていくので、きょうの思いつきはきょうのうちに書きとめる。
  結局、毎日ちがう種類の馬鹿は馬鹿。

私を初心に戻す曲
  音楽について語るのは、もうやめなければ。
  昔からいつもそう、これで、友達をなくすのだ。

太字部分
  オリジナル曲の題名にいいかもね。
  どんな曲やねん。


2000.10.24

『 WAYNO(ウェイノ)』のライブに行ってきました。
場所は、京都の『 Vin-cent(ヴィンセント)』という小さなライブハウスでした。
メンバーは、ケーナ・サンポーニャ(ペルー人)、ギター(チリ人)、チャランゴ(コロンビア人)、
パーカッション(ペルー人)に、ウッド・ベース(日本人)が加わった5人でした。
ニューヨークを本拠地に活動されており、“都会的で洗練されたフォルクローレ”との噂を
聞いていたので、もっとアメリカナイズされたジャズっぽい音を想像していましたが、
選曲はスタンダードなフォルクローレ、演奏はスマートで聴きやすく、好感が持てました。
ギターもチャランゴも軽めの音で、ウッドベースとマッチしていました。なるほど〜と感心。
ベースが入ったことでああいう音になったのか、ああいう音だったからベースの入る余地が
あったということなのかはわかりませんが、ちょうど音のバランスが良いように思いました。
チャランゴはサムピックを使用、時々親指のみで早弾きされてました。ボンボは座って膝の上に
横向きに置いて両側を叩く、など、私のあまり見たことのない演奏法でおもしろかったです。
楽器も、栗のように大きな木の実のチャフチャス(音は普通の木の実の物より爪の物に近かった)
や、片手で持つのが苦しそうなほど太いサボテン(直径15cmぐらい)など、めずらしかったです。
ライブ終了後、チャランゴを弾かせて頂いたり3ヶ国語を交えてお喋りしたり楽しかったです!

“3ヶ国語を交えての楽しいお喋り”・・・その実態は・・・
“英語がまともに喋れず、なぜかスペイン語が混ざるワタシ”なのでした。
「まい、ちゃらんご、いず、ぺるあーの!くすけーにょ!ふらっとばっく、らいく、あ、ぎたー!」
「Oh!スゴ〜イ!Where you play?」「えん、おーさか!」
「Are you from Osaka?」「のー、びぼ、えん、きょーと。ぷれい、おーさか。ぐるーぷ、おーさか。」
「Ah〜!ワカッタ〜!」
ぎゃは〜。恥ずかしい会話ですね〜。
ところで、気になるグループ名ですが、ワイノが英語読みになったそうです。やはり。


2000.10.27

きょう、いつもの練習場所(某コミュニティセンター)で、ウクレレの先生とお話する機会が
ありました。「フォルクローレもそうだと思いますが、ハワイアンも日本で流行っている
ものは、ポピュラー音楽化されているものが多く、現地のものはずいぶんリズムが
違うんですよ〜」とのことで、思わず、うんうんうんと、うなづいてしまいました。
「日本の曲を弾きたいという人も多いですね〜」という話を非常ににこやかに和やかに
話されていました。私もにこにこしながら再び、うんうんうんと、うなづくのでした。
1曲、現地語でギタレレの弾き語りを聴かせていただきましたが、う〜〜ん、うっとり…。
ギタレレ、ふざけた楽器なのかと思ってましたが(すみません!)なかなか良い音です。




2000.10.31

伝統音楽の継承・・・そんな大それたことは出来るはずもないけれど、気持ちとしては
そういう方向にとっても憧れるのです。良いものが忘れ去られるのは惜しいと思うから。
その一方で、今の自分の想いを伝えられるような歌が歌えたらいいなあ〜、とも思う。
私はいったい何を焦っていたんだろ? 目標に到達することだけが目的ではなく、
たどり着けなくてもその方向に歩くのでいいんじゃない。それよりギャグでも考えよう。


2000.11.3

1+1が3になる感じ。
人と演奏するのが楽しいのは、きっとそういうところ。

初心者ばかりの(←もちろん私も)集団で、弦楽器を担当していると、
どうしても、「笛に合わせている」と感じることが多い。
それが不満と言うのではないけど、いつでも伴奏してるんだからさ、
チャランゴ・ソロの曲を弾くときぐらい、誰か合わせてくれよう〜〜〜!
と、切に思う!(ほっとかないで〜〜〜!さみし〜〜〜!)
伴奏に乗ってチャランゴが弾けたら気持ち良いだろうな〜〜〜。
チャランゴだって、たまには『歌うたい』になってみたいのだ!
ギター伴奏を自分で録音しようかと思ったけど、なんだか寂しくて…。(^ ^;

誰だって頑張っていることにはご褒美が欲しい。
ひとりで練習したご褒美は、みんなで演奏する楽しさかな!
今日のチャランゴ教室では久々に、私のメロディーに先生が伴奏をつけてくれて
嬉しかった!嬉しかったので、そこかしこにその気分を撒き散らしたくなった。
だから私、「どんどん伴奏、弾きまっす!」(但し、難しいリズムは不可。)(^ ^ゞ


2000.11.5

池田市ちびっこカーニバルにて、強力助っ人入りシレーナスで、午前5曲、午後7曲
演奏しました。細かいことを言えばムニャムニャ…でしたが、(^ ^; ともかく、
ギタリストMちゃんの素晴らしい話術によって、子供達の心はぐわっし!と鷲づかみに
されたのでした!(私も度肝を抜かれました!(^ ^;;)
今日は元気な曲ばかりだったので、全曲ボリビア製チャランゴでガンガン弾きました。
リズムの狂い、イイカゲンなアルペジオ、大反省です。まだまだいろいろ試み中ですね。


2000.11.6

アイルランドを旅行中のお友達から絵葉書が届きました。手紙やメールをもらうのは
いつでも嬉しいものですが、エアメールというのはまた格別ですね!
Eメールの場合は、「海外からはるばるやって来た!」という印象を持ちにくいですが、
文章がローマ字綴りだったりすると、「おおっ、外国からだ!」と、妙に感動したりします。
いずれにせよ、2年前自分がペルーに行ったときの『尋常でない精神状態』を思うと、
こんな小さな日本の小さな私を覚えていて下さったことに感謝するばかりです。


2000.11.8

フォルクローレをやっていると、楽譜に頼りすぎることの弊害についてよく耳にするけれど、
今日は楽譜の効用について・・・?
ある程度指が動くようになってから、さらに一歩進んで、どんな曲も自由自在に弾けるように
なるか否かは、『耳コピーができるかどうか』にかかっている。
指が動かないわけではなく、弾き方がわからない(聞き取りが出来ない)だけだとすれば、
楽譜やTAB譜などの助けをチョイと借りれば、今まで到底難しすぎると思ってた曲が、
どんどん弾けるようになることもあるだろう。そして1曲難しいめの曲が弾けるようになれば
しめたもので、自信もつくし、指の練習にも良いし、次に似たパターンの曲に出会ったときは
自分でコピーすることも出来る(たぶん)だろうし、と、とんとん拍子で進んでいけるのに、
その手前で立ち止まってしまってる人は、けっこう多いんじゃないかと思う。
曲の味は楽譜に書けないと言う(確かにフォルクローレ特有のストロークや微妙なリズムは
表記が困難。)けれど、CDを聴いて雰囲気をつかみつつ、大まかな形を楽譜で覚えつつ、
細かいニュアンスはもう一度CDを聴き直して修正していく…というのでも良いんじゃないの。
そこまでしないで、楽譜をなぞることだけで満足してしまう人が増えて
薄っぺらな演奏が蔓延れば、また、楽譜の弊害だー!と叫んでしまいそうだけど…。
(一見難しそうな曲をなぞっていると凄く上手くなったと錯覚しちゃうのが問題なのかな?)
だからと言って一概に、「楽譜を使うのは邪道!」と言って、道を狭めてしまうのも、
まるで、「薬は体に良くない!」と言って病気のままでいる人みたい。もったいないね!


2000.11.9

演奏者がやっていて楽しくないような演奏は、見ていて楽しいはずがない。
では、演奏していて楽しくないときどうすればいいのか?降りるべきなのか?
物凄く、悩みます。
時々どうしようもなく、楽しくないときがある。演奏するにつれ、どんどん嫌な気分に
なってくる。音楽が騒音にしか聞こえなくて頭が痛くて、それ以上、音を重ねるのが
苦痛で、指も止まってしまう。だからって、今さらどうすればいい?


2000.11.11

今月のイベント、先輩グループの演奏時にも観客は2〜3人だったと聞き、今回は
こんなでもいいかという気分にすらなってしまった。胸は痛むものの、どうしても
気分良く演奏することができず、とはいえ今さら辞退もできず…。
・・・(間)・・・(ある曲を聴く)・・・
再びチャランゴを持ち替える。DmとFの響きが嫌で、嫌でない音を探す。
やっぱり諦めずに道を探さなくては。いくらなんでも、「お客さん来ないで。」と願ったり、
「これは本当の私じゃない。」と言い訳するようなことを、考えてはいけない。


2000.11.12

近所のCD屋で日本版を3枚買い、レジで3枚ともギター音楽であることに気づきました。
ラウル・ガルシア・サラテの来日記念盤('97録音)、エドゥアルド・ファルーのベスト、
それと、木下尊惇さんでした。まだラウルしか聴いてませんが、やっぱり生演奏を間近で
見たかった!!!一体どうやって弾いてるのか謎な曲が多数あります。それにしても、
Tonderoというリズムの、リズミカルなベース単音とカット&ストロークの組み合わせが
やっぱり最高にメチャクチャにカッコイイ〜です!


2000.11.15

好きになる、ということは素晴らしい〜!‘恋は盲目’というけれど、男女間の恋愛に
限ったことではない!(人はそれを****と呼ぶが…。)
その楽器にぜんぜん触っていないのに、知らないうちに以前できなかった弾き方が
できるようになっていることがある。そういう経験って今までに何度もあるのだけど、
無意識のうちにイメージトレーニングができてるんだろうか。うーむ、おもしろいなあ…。
ボンボ講習会でも感じたけれど、頭の中に音楽があるとき、楽器の扱い方を
教えてもらうと、すっと入って来る。それがないときは、いくら教えてもらっても
何やってんのか自分でわかってないんだよね。(きっと教える方はもっと難しい。)


2000.11.16

能天気な私だけど、人前で演奏する日は必ず体調が最悪になり、必死でそれを
制御する。(池田市ちびっこ祭りだけは何故か楽しくてしょうがなかったけど。)
ところが昨日の朝は今までになく絶好調で、「きょうはイケル!」と思った!
朝から降る雨もなんのその、指も軽くて、自然と顔がニヤニヤしてしまうほどだった。
けれど…会場で音合わせも練習も一切なしで、いきなり本番というのはきつかった。
やっと少しあったまってきたと思ったとき、すでに最後の曲…。ガクッ。
力を出し切れないまま終わってしまい、もう一度やり直したい気持ちが残る。
その夜はその後ボリビア領事館で『デュオ・パマルカ』、そしてロス・インカスでも
マスター達の素敵な演奏を聴けたので、私はすっかり気分が良くなったけれど、
“耳なおし”ができなかった人はちゃんと気分良く眠れただろうか?罪悪感と葛藤。


2000.11.17

女子中学生じゃあるまいし、箸がこけたと言っては笑い、急須が鳴いたと言っては
笑ってばかりじゃ、ただの阿呆ではないのでせうか?
感動的な毎日!などというのも所詮、1回の表ノーアウトに、なんでもない内野ゴロを
打って、どああああ〜〜〜っと爆弾みたいに走って、うぉおりゃあああ〜〜〜〜っと
1塁ベースで滑り込みして、アアウゥウーーーーーッッツと言われて、アヒィ〜〜〜〜っ
と泣いてるだけじゃあねいんでせうか?
―――― うう〜ん。よくわかりましたね。私はまさにそういう中学生でしたね。
ソフトボール部でセカンド、背番号4番が嬉しくて、「バンババ〜〜〜ン!」とか
「分身魔球〜〜〜!」とか(侍ジャイアンツ)言って喜んでいましたね。
そして今もヘッドスライディングの毎日ですね。文句ある?


2000.11.18

『ウマイのかヘタなのかよくわかんないようなチャランギスタ』
そういう人に、わたしはなりたい。 (でもギターは上手いと言われたいな。)


2000.11.19

「フォルクローレをほとんど聞いたことがない」とか、
「音楽にはそれほど興味がない」とかいう人達に、
自信を持って「見に来て!」と言えるようなコンサートはそれほど多くない。
でも、そういう人達にこそ、本当に良い音楽を聴いてもらって、
音楽の楽しさを知って欲しいと思う。
“いいもの、よくないもの”を熟知している音楽好きな人達に説明はいらない。
先輩方に「こいつら、まだまだだな。」と思われても、たいしたことではない。
けれど音楽をよく知らない人達というのは、たった一度つまらない演奏を見た
だけで、「なんだ、こんなものか。」と思って去って行ってしまうかもしれない。
そしてもう二度とこの世界に足を踏み入れようとはしなくなるかもしれない。
その責任はとてつもなく大きいものだと思う。すべて台無し、じゃないですか…。


2000.11.20

ワンカルのライブは素晴らしかった。新梅田スカイビル『フィエスタ・ペルアナ』という
イベントでの小さなステージだったけれど、私は涙が出そうになった。
ペルーでの思い出、2年間の想い、いろんなことが頭をよぎるせいもある。
初めての海外旅行ペルー1日目の夜、クスコで彼らの演奏を聴いた。イタロさんは
その後もガイドとして旅行について来てくれ、車の中やホテルで曲を教えてくれ
一緒に歌って演奏した。晴天の真っ青なチチカカ湖でトトラ(葦)の舟に浮かびながら
『El Condor Pasa』を吹いてくれたときは夢のようだった。
日本に帰ってきてから、ちょっと回転数のおかしくなってるワンカルのテープを擦り切れる
ほど聴いた。ずっと頭の中でなり続けた。今まで日本では聴いたことの無い音楽だった。
こういうフォルクローレもあるのか!とCDの買いあさりを始めたが、結局どこにも
似たものを見つけられなかった。その音楽に、いま日本で再会できて嬉しかった。
残念ながらメンバー全員は揃わなかったけれど。(本当は7人組。今回来日は4人。)
私が笛の音にこんなに感動したのは初めて。特に力強いアンタラ。ケーナもしっかり
充実した音。弦は目立った技術を見せるわけではないが安定していてやはり強い。
汗を飛ばしながら直径7〜80cmありそうなボンボが踊り、全員でハモる歌がまた力強く
素晴らしい。毎日ホテルで1日演奏しているはずなのに疲れも見せず(さすがに若い(^o^))
気合いの入り方、全員の息の合い方が見事。ノリと笑顔も良い。
『音楽を聴かせている』とか『演奏して見せている』というよりも、全員が全身で
『力いっぱいやってます!』と言っているような感じで、すがすがしくて気持ちいい。
見ているだけで体温が2〜3度熱くなる思いだった。
(誉め過ぎですか?もはや冷静な評論など不可ですので、あしからず。(^ ^;)


2000.11.23

20日の日記、数ヶ所訂正。『アンタラ』だと思った楽器は、アンタラではなくて
オリジナルな配列の手作り楽器だそうです。でっかいボンボはワンカラでした。
興奮しすぎな部分については、訂正すべきかどうか自分でもまだよくわからない。


2000.11.28

今さら再認識。確信は強まるばかり。その一方で謎は深まりつつ…?
音楽がわかるかどうかなんて、聴いたCDの枚数とは関係がないし、
指がよく動くか、なんてこととも関係がない。
本当のこと言うと、中身のないCDを何百枚聴いても意味がないし、
心のない演奏をいくらやってもなんの足しにも、誰の為にもならない。
…ついこんな過激な言い方をしてしまうほどに、、、
圧倒的に私を惹きつける音楽(小さな音楽家)がある(いる)。
私が怖いのは、他のすべてが色褪せて見えてしまうこと。
それは幸福なことなのか、不幸なことなのか、よくわからない。


2000.11.29

今日は運転免許証の更新に行かねばならない。(こんなことしてる場合ではない。)
写真を撮られるときの注意事項は、『ナマズっぽくならないこと。』である。
話せば長いことながら、私の夫は顔がレッサーパンダ、もしくはラッコに似ている。
ともかく哺乳類である。ところが先日、彼の免許証を見せてもらったら、なんと!
『ナマズっぽい』のである。魚類である。そして、さんざん馬鹿にした手前、自分が
ナマズっぽくなるわけにはいかないのだ。人間関係とは、むつかしいものである。


2000.12.4

今日は私の誕生日でした。ミゲルは大喜びでケーキを買いに行こうと言いました。
店員さんに「ロウソクは何本?」と聞かれ、「ええ〜、ロウソク〜?」と照れる私…。
「大きいのと小さいのがありますよ。」と店員さん。
ミゲルが「じゃあ、小さいのを○本でいいです。」と答えた。
うちに帰って見ると、小さいロウソク○本と大きいロウソクが3本入っていました。
(すっかり読まれていたのでした!あー、恥ずかしい。)
夜遅く中津の酔っ払い(べろんべろん)達から電話があり、♪はっぴ・びぁすでぃ〜と
歌ってもらい、とっても嬉しかったです。


2000.12.5

切望。耳が洗われるような音楽。
今、聴く気がするのはほんの数枚のCDだけ。


2000.12.12

『合奏』がしたいなあ。
ただ同時に始めて同時に終わるんじゃなくて、ちゃんと音を合わせたいなあ。
その前に曲を覚えたり技術を身につけろって?うぅ、とてつもなく情けない…。
一体いつになったら『音楽』ができるようになるんだろう。
超初心者的悩みは続く…。超初心者的な闇は続く…。


2000.12.19

昨日はラテンレストラン『ロス・インカス』でフォルクローレ教室の忘年会でした。
ワンカルの4人を招いて素晴らしいライブで盛り上がりました。(幹事さんに感謝!)
最後の曲はワンカル、インカス、プカソンコのメンバー総出演で、
『どこまで続くのか怒涛の即興ペルーワイノ・メドレー!』いや〜、凄かったです。
ダッシュして終電に乗り込み、家に着いてから気づいたのですが、手のひらが
内出血してました。手を叩きすぎたらしい…。(^-^;)


2000.12.22

最近チャランゴ教室での私は“問題児”だったかもしれません。課題曲は不機嫌そうに弾くし、
飲み会では必ず荒れて問題発言の連発…。先生にはさんざん苦労を掛け、協調性の無さで
他の生徒の皆さんをも不快な気分にさせてしまったことと思います。反省。。。
今日は家で久々にバンドゥリアを弾いてみました。夏頃から『BRISAS De ACOMAYO』
(アコマヨの風)という曲を真似していたのですが、いまだに“BRIZNAS De ACOMAYO”
(アコマヨの断片)ですらありません。今年中に1曲弾けるようになってやる!と
豪語していたのですが、ぜ〜んぜん駄目!こりゃ〜あかんです。反省。。。
…と、まあ、年末(世紀末ともいう)なので、反省などしてみました。
でも、ミゲルが聞いたら、「そんなことより反省すべきことは他にあるやろ〜が!」
と激怒しそうですね。あぁ…、はい。反省!!!


2000.12.24

しばらく前、とあるミュージシャンと話をしていたときのことです。好きなこととはいえ
音楽を仕事にするのは大変なことだろうなあ、と日頃から勝手に想像していましたが、
いろいろと話をして、私自身がグループ活動に行き詰まっていたときでもあったので、
つい、「もう演奏したくない!とか思うことはないですか?」などと尋ねてしまいました。
すると彼は、急にぱっと顔を輝かせて満面の笑みで、「それはない!絶対にない!」
と言いました。それで私はホッと救われた気持ちになりました。


2000.12.29

楽しい年末でした。ペルーからのお客さんにペルー帰りのお客さんが3日3晩…!
悔しかったのは、普段、「誰か一緒に演奏してよ〜!」とほざいているくせに
いざ、一流の音楽家が、「さあ、何でも合わせるよ!」と言ってくれた時、私ときたら
何にも弾けなかったのだ!!あああああ〜、情けないったら!もったいないったら!!
それにしてもほんのひとことふたことの助言で私のギターもチャランゴもすっかり音が
変わってしまうのは本当に凄い。この出会いにめちゃくちゃな幸せを感じるのだった。。


2000.12.31

Chubei氏の掲示板での“2000年フォルクローレ、私の5枚”という企画に、
私が選んだのは以下の5枚でした。

1.RAUL GARCIA ZARATE / GUITARRA DEL PERU(テイクオフ)
  (迷わず選んだ私のNo.1。心にしみるペルーギター巨匠の名盤。泣けます。)
2.V.A. / ぽにちゃらえいど(Chubei)
  (女性ボーカル&チャランゴを集めたもの。めちゃカワイイ。)
3.V.A. / MUSICA Y CANCION DEL PERU(テイクオフ)
  (ペルー山岳地方のバラエティに富んだ貴重な音源、録音は70年代前半。)
4.LOS AWKIS / QUENA INMORTAL(EKEKO)
  (ペルー、クスコ生まれのアルパとケーナの2人組。素朴で美しい。91年録音。)
5.KOLLAMARKA / LO MEJOR
  (エクアドル、ペルー、ボリビアの賑やかで楽しい曲がいっぱい!)

ところで私はフォルクローレのCDを聴き始めてちょうど丸2年になるので、
ついでに“1999年フォルクローレ、私の5枚”というのを揚げてみます。
まあ日記や掲示板で名前の挙がったものばかりなんですが…

1.BOLIVIAMANTA / SARTANANI(A.S.P.I.C)
  (彼らのCDではクスコのワイノやポトシのものを選んでよく聴いていました。)
2.KALLARIY / CACHARPAYA(Office Latino)
  (マンドリン、バイオリン入りのやかましいフォルクローレへの入り口でした。)
3.TAKIPAYAS / VOLUME#1(ダビングテープ)
  (ニューウェイブ時代を思い出す軽快なコミックバンド。「やりたい!」と思いました。)
4.V.A. / MUSIC OF PERU:The1960s FROM THE MOUNTAIN TO THE SEA(ARHOOLIE)
  (古い録音ですがギターやリズムのかっこいいものが多いです。)
5.TRIO AYACUCHO / TRIOAYACUCHO(IEMPSA)
  (その名のとおりアヤクチョの3人組。そこはかとなく良い。)

番外編(一生もの)
今年の後半、御守リのように持ち歩いたMDが2枚あります。
ひとつはハイメ・グアルディアの古いテープをMDに落としたもの。
人前で演奏する前、自分のストロークが分からなくなった時などによく聴きました。
もうひとつは、最も信頼できる音楽家であり大切な友人でもある(私の中では密かに
心の人間国宝と呼んでいたりする)某氏より頂いたテープです。
疲れた時、悩んだ時、迷った時、悲しい時にいつも私を原点に戻してくれる音楽です。
っと、こんな書き方では何のことやらさっぱりわかりませんね、すみません!


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