むこう川 2007


2007.1.12

生きていくということは、心臓がドキドキするということ。
嬉しいのか、怖いのかは、よくわからないけれど。


2007.1.13

謎の新年会。偽ペルー料理を作りました。アロス・コン・ポヨ(ペルーの鶏飯)に
金時にんじんのみじん切りを入れたら、コリアンダーの緑色にまっ赤なにんじんが
とてもきれいでした。シアワセの中に散りばめられたユウウツみたいに。


2007.1.19

自信喪失のときは励ましてくれ、調子に乗りすぎたら注意してくれる、
そんな人の存在なしに自分を見極めコントロールするのは難しいね。
人生はいつでも切れそうに細い糸。知りたいのはホントウのこと。
大切に思うのはホントウのことを言ってくれる人。


2007.1.20

ホセ・マリア・アルゲダスの『ヤワル・フィエスタ』を一気読みした。
(そして、つぎは原文で読みたいなあと思った。)
来週、私はこの小説の舞台である小さな町を目指しているはず。


2007年1月26日〜2月19日

スペイン語もろくに話せないのに、夫婦ふたりだけでペルーを3週間、旅した。
旅行記をそのうち書くかも。書かないかも。


2007.2.20

事故にもあわず、まずまず計画とそれほど大きくずれることもなく、良い旅を終えました!
これも、あれこれ心配していろいろと骨を折ってくださった日本在住のペルー人の皆さんと、
ペルー好きな日本人の皆さん、そしてペルーで出会った親切な人々のおかげです!
心より感謝いたします!!!


2007.2.24

丸1日以上飛行機に乗ってリマに着いた朝、或るお宅でコカ茶を頂いていたとき、
テレビでマヌエルチャ・プラドの特集をやっていた。インタビューのほか、ビデオ
クリップではプキオの町で青い空をバックに歌っていて、感激した。
土曜日は1日中フォルクローレを流しているというチャンネルだった。2週間後
プーノのホテルでこの番組を見たときは、ロス・チャンカスの特集だった。

日本に帰国して3日と経たないうちに日本の現状を思い知り、がっくり意気消沈。
向こうにいる間は、テレビもラジオもCDも持ってなくても、町を歩けばどこかから
ペルーの音楽が聴こえてきたものだ。まあ、あたりまえっちゃあたりまえだけど、
日本では、通販で取り寄せたCDをかける以外、ペルーの音楽を聴くすべはない。
そんな日本で仲間を見つけようと思ったら、どんな可能性だ?

クスコで、若いミュージシャンに「日本でもカルカスは人気あるか?」と訊かれ、
「フォルクローレファンの間では人気あるけど、ふつうの人は誰も知らない」と
答えたら、ショックな様子だった。


2007.2.26

25日間、ペルーを旅した。今回は飛行機を多用せずおもに陸路を利用したため、
知識としてだけ持っていたアンデスの地理、例えば、海岸近くの砂漠から一気に
標高4000mの山岳地帯に上るとき(ナスカ〜プキオ)や、緑豊かな渓谷から草も
まばらなアルティプラーノへひらけてゆくとき(ウルバンバ〜クスコ〜プーノ)
の気候の変化や景色の変化を、身をもって体感することができた。
人々の顔や服装、暮らしぶりも、さまざまに変化していく。

機内食をかすめたパンをかじりながら、埃だらけのバスに何時間も揺られて、
観光客などひとりもいない田舎町に向かった。観光都市でも、地元の人々が
ぎゅうぎゅうひしめきあう市場の食堂で38円のスープをすすったりした。
けれど時には、欧米人客ばかりの英語ガイド付き観光ツアーに参加したりもした。
で、そのときどきにより、ずいぶん扱われ方が異なるのを感じた。
また、各地で通算1週間以上、一般家庭にホームステイもさせていただいた。

そんな中で気になったことは、経済格差にまつわる諸事情といいますか・・・
実情を把握することすらまだできないし、まして感情の部分においては・・・
よくわからないからこそ、心に引っ掛かかりを感じたのだった。


2007.3.13

ペルーで採録の音源(MD)・・・
きょう、トラックマーク(曲分割・頭だしマーク)を付ける作業をしていたら、
突然『このディスクは録音・再生できません』という表示が出て、まったく
聴くことができなくなってしまいました!!!
なんということでしょう!!!ファイルが壊れてしまったということです!!!
録音されていたのは、合計約2時間半・・・

1)コラコラの葬列のバンダと神父さんのアカペラミサ曲 約20分
2)バスの中でかかっていたアヤクーチョワイノメドレー 約45分
3)コラコラのアロハミエントでなってたラジオ 野鳥の声入り
4)クスコの子供たちが唄ってくれたワイノ数曲 野鳥の声・おしゃべり入り
5)クスコのおじちゃんのめちゃしぶギター弾き語り 数曲
6)音程確認のため博物館で吹かせてもらった骨製・陶器製のケーナや
サンポーニャ 1音ずつ 数本
7)フィデルくんがケーナで吹いてくれたアヤクーチョワイノ1曲
8)ワッサパタのサンポーニャ隊、いっしょに練習したときの数曲

これらが一瞬にして、シオシオのパーです!!!
二度とデジタルオーディオ機器は信じないぞと心に誓うのであった・・・(涙)


2007.3.15

最近どうも、ネガティブ思考に陥りがちだ。
ねがてぃぶ、ねがていぶ、根が底部・・・と書いてみる。意味はない。
べつに、根っこまで憂鬱なわけではなく、基本的には能天気なんだけど。
フーセンみたいにポカンとした脳みその表面に、アンデスメロンのアミ模様みたいな
ネガティブ思考が張り付いている。そんな感じ。しかもそのアミ模様、バナナの白い
スジほどの強度だから、ちょっと大笑いすればプツプツと断ち切れそうなんだけど。
笑いのタネを集めなくっちゃね。春の風がいろんなタネを運んでくる季節だし。


2007.3.22

ピザトーストを作ろうとしてパンにいろいろな具材をのせ、最後になって、チーズを
きらしていることに気がついた。
チーズの代わりに、宴会の残りの“チーズ鱈”を10本ほど並べて焼いたら・・・なんと!!
おいしくなかった・・・。チーズ、溶けねえし。(-_-)


2007.3.29

階段からいちばん遠い、電車の先っぽに乗る。ホームの端に桜が咲き始めたから。


2007.4.4

クスコのおじちゃんが死んだ。2ヶ月前、元気な姿を見たばかりなのに。 (foto2007.2) 
こわれてしまったMDファイルが、くやしくて悲しい。もう二度とあの歌は聞けない。
今度またペルーに行っても、二度とおじちゃんには会えないし、ギターも聞けない。
泣き虫なママの顔が目に浮かぶ。腹が立って、くやしくって、悲しい悲しい悲しい。


2007.4.16

YOU TUBE をサーフィンしていたら、なつかしいものに出会った。
http://www.youtube.com/watch?v=_eeX9rdmld0
トーキング・ヘッズ。特に好きなグループだったわけでもないけど、このビデオは
いろんな年代(70年代末から80年代半ば頃?)のライブ映像を織り交ぜて編集して
あるのが、時代の空気も感じられて、なかなかに感慨深いのだった。
時代や地位が変わるにつれ、彼は何を手に入れ、何を失ったのか(髪の毛?)なんて
よけいなお世話的にしみじみしたりもして。女性ベーシスト、かっこよろしいね。


2007.4.17

在来線を乗り継いで名古屋へ行った。味噌カツを食べてナナちゃんを見て
家に帰ったら、ペルーのプキオから初メールが届いていた。


2007.4.21

セサル・ラ・トーレ・ライブ@マサラバザールにて・・・
唐突にサンファニートを1曲、いっしょに演奏させていただきました。
ケーナはセサルさんとミゲル、私がギター。繰り返しの順番や回数、
終わり方もまったく打ち合わせ無しだったけど、セサルさんが上手く
リードしてくれたので、うろたえることなくきれいに終了。
難しいことは何も弾いてなくてコード・ストロークだけのギターを
褒められるといちばん嬉しい。


2007.4.25

雨にぬれた黒い幹、透きとおった薄みどりの葉っぱ。
桜がいちばんきれいなのは、今だと思う。


2007.4.27

世の中の至る所に、「ふしあな」が存る。
そして人間は、穴があれば、つい覗いてしまう。背筋を伸ばせば塀の向こうが
すっかり見渡せるというのに、胸元に穴が在れば、恥ずべき習性とは知りつつも、
やはり覗いてしまうのだ。
知識欲旺盛たるは結構なことである。しかしながら、無意識にふしあなを覗き込み
見たものすべてを信じ込む、、という行為を常とする生活に身を落とすことだけは、
断じて断じて避けねばなりますまい。
ゆめゆめ「ふしあなから見た世界」を「真実の世界」と思い込むことなかれ。


2007.5.9

いぬについて。

たとえば不案内な土地での仕事中、急ぎの買い物でコンビニへ走るが、要るものが
見つからない。・・・たとえば、ガムテープとか、荷造り紐とか・・・
品切れなわけではなく、その店は最初からそんなものは置く気ナシ!といった風情で、
飲食物と雑誌、かわいい化粧品とサプリメントなんかだけが並べられている。
近くにはスーパーマーケットやホームセンターも無く、急いでるのに困ったなあ〜っ
とイラ立ちが募りつつあるとき、ふと、ピーナツの横にぶら下がったドッグフードを
目にする。さらに、犬用チューイングガム、犬用アクセサリーも。
そんなとき、私は怒りをおぼえる。いぬではなく人間に。でも、いぬにも少し。

とはいえ、私はいぬが嫌いなわけでは決してない。今日のように、
二重あごでタレ目の柴犬が私の顔を見上げてニコッと笑顔を見せたりしたときには、
そのプリプリした後ろ姿をいつまでもいつまでも見送り続けてしまうのであった。


2007.5.23

夜気がせまれば半そでがちょびっと寒い。そんな季節のそんな時間が好きだ。
街のノイズを聴きながら窓辺でひとり缶チューハイなどが好きだ。


2007.5.24

街は人ゴミ、人ゴミあふれ、まっすぐ歩くのも困難なほど。
けれど「出会いがない」とぞ人はいふ。


2007.5.25

これまたなつかし。1981年の映画。このバイオリン!
http://www.youtube.com/watch?v=CQEexkQE_L


2007.5.27

サボテンの花が咲いた。
こいつは生まれて初めて花を付けたやつ。
とても小さいのがひとつだけ。
原生地では一面に蔓延っているんだろうにね。


2007.5.28

子供心にも、存在感ある歌声だなあと思ったものでした。
the velvet undergound &nico - Femme Fatale


2007.6.4

きのうは兵庫県三木市で開催された「三木山フォルクローレ音楽祭」に参加してきました。
とても楽しかったです。あはは。
ロス・ムシスが音楽ホールでの演奏の出番待ちをしてるとき、偶然通りかかったクスコの踊りの
衣装を着た一行に・・・私は「あっっ!」と叫んだよ。去年の暮れにプカソンコのレストランで
一度話したことのあるペルー人男性とその奥さんだった。(2006年12月30日の日記参照)
「お蔭さまで無事ペルーに行ってきましたよ」というと、「何の曲演奏しますか?」と聞かれ
曲目を答えると、「踊ってもいいですか?」と。もっちろんオッケ〜イ!
てなわけで、今年のムシスは踊り付きビジュアル系の演奏となりました。嬉しいでした、まる。


2007.6.10

日常の大部分は、「待っている」か「追われている」かのどちらかだ。


2007.6.21

ペルー人の友人の親戚が日本にやって来た。彼らはペルーで楽団をやっている。
私は嬉しくて、「私もペルーのチャランゴを持ってます!」って見せたかったのに、
東京の友達に貸したままだったことを思い出し、早く取りに行かなくちゃ、と思う。
楽団のメンバーは、おとうさん、息子、孫の3世代親子で、全員がチャランギスタ
なのだった。珍しいことに、チャランゴ3台(3代)だけのトリオ楽団なのだった。

・・・てな夢を見た朝、東京での演奏会のお知らせが舞い込んだ。


2007.6.24

痛みについて。書こうと思えば、きりがない。意味もない。なので止めておく。
あんなに騒いでいた病気はその後どうなったんや?と気に留めてくれる人が
もしかしたら0.001人くらいはいるかもしれないけど、止めておく。
健康第一ですよとか言われても打つ手がないし、イタイやつは放置されるのみ。(>_<)


2007.7.10

まっすぐな雨。垂直に地面を打ちつける。矢のように、地面を刺す。


2007.7.16

祇園祭、宵山コンサート。
シン・マルビビールで、Dolor Indio、Punchayniquipi、Ciudad del Lago、
そしてF氏と共にロス・ムシスのレパートリー、Chofercito de mala suerte。
沖縄民謡や和太鼓と篠笛、アイリッシュ、ウクレレと語り、etc.etc...
普段なかなか見れないようないろんなジャンルの人たちが集まって、
とってもいい雰囲気の楽しい催しでした。柴田石材店さんアリガト〜!


2007.7.25

毎朝、近所の中学校から合唱の練習が聞こえてくる。高音域の発声練習の声が
オバケみたい。いや、本物のオバケの声がどんなんか、よう知らんけど。
しかし思うに、もっとシャウトとかコブシとか、せめてビブラートのかけ方とか
練習しといたほうが社会に出てから役立つんじゃないかなあ〜。じゃない、か?


2007.8.18〜19

恒例『かけゆストリートフェスティバルまつり(仮称)』にロス・ムシスで参加。
今年はめでたいことに10回目だったそうで、もっと、参加者から実行委員さん達を
労って盛大に祝福してあげたらよかったなあ。今頃言っても遅すぎるよ。私、アホ。

演奏はみんな良かった。特に、地道な努力の結晶といえるバホのアウトクトナ音楽は
さりげなく感動的で、昼の緑にも夜の闇にもすっかり溶け込んで、異空間にワープし
てしまいそうな不思議な感覚にとらわれた。夜はド派手な打ち上げ花火。虫の天国。


(左)こりゃたまらんって感じで、 バホの演奏の輪に飛び込んで国旗を振り回すボリビアの人。
(中)ティエラ・クリオージャの優美な踊りにうっとり。(右)わがロス・ムシス。



2007.8.21

京都府文化博物館へ『ナスカ展』を見に行きました。
幅10mの大スクリーンによるナスカ遊覧飛行シミュレーションは、本物のセスナほど
旋回しないので酔いませんでした。自分でファミコンのコントローラーみたいなのを
操作してパソコン画面のナスカ上空を飛べるというコーナーもあったのですが、
そちらは、ミゲルがぐるぐる旋回しよるのを見てたら気持ち悪くなりました。
お土産コーナーでは「ナスカかすてら饅頭」や「ナスカ金太郎飴」も売られてました。
ペルー沖地震の義援金を募るには絶好のタイミングのナスカ展だったと思うのですが、
募金箱はわりと地味な感じでポツンと置かれてました。


2007.8.22

スペイン語の歌詞の聞き取りを頼まれた。
頼りにされるような語学力はないのだけどとりあえずやってみた。
聞きとれた部分のスペイン語を自動翻訳機に入れてみると、、、

 "あなたは、cholitasに接します、
 花盛りのバラは優雅に踊ります、
 私は落ちつきます、
 そして、huaynitoやくざを愛してください、
 それが採掘してすべてつまり。"

 (←イメージ画像 ポニタ選)

なんやようわからんが、ワイニートやくざを愛してください。(^w^;)

  ※自動翻訳の信頼性については、以下の訳文を参考まで。
  (日本語→西語)「非常に申し訳ない。」→「Lo siento mucho.」
  (西語→日本語)「Lo siento mucho.」→「私は、たいへんそれの下に座ります。」



2007.8.27

これが、ワイノやくざだ!(?)


2007.9.1

連鎖が止まらない。
遊びで友人と練習しているトロピカルなクンビアの伴奏がどう弾いたらいいかわからなくて、 通勤時間に研究しようと思ってその曲をMDに録音したのだけれど、そのとき使ったMDがたまたま 手近なところにあった使いさしのMDなんだけども、その中にとても感じのいいケーナを吹いてる曲が 入っていてそれが気になったので元のCDを引っ張り出してきたら、ペルー盤にはめずらしく分厚い ライナーノーツがついていたりして、前から好きで歌いたいと思っていた曲の歌詞が載っていたので、 さっそくワープロで打ち出して歌詞の意味を調べたりも していたら、ものすごく悲しい、でも本当にイイ歌詞だったので、泣きそうになりながら、 その歌詞に出てくる「濁った大きな川」についてもっと知りたくなってインターネットで探したら YOU TUBEの演奏やらも見つかったのだけれど、楽譜というのも売られていて、よく見たらその楽譜は 今まさに私のマウスパッドの下に置かれているような有り様で、なるほど、見れば某有名ギタリストの ソロアレンジで載っているのであって、しかしその分厚いライナーのCDでは、歌入りでチャランゴが目立つ アレンジとなっていてギターはあっさり伴奏に回ってるのだけれど、そのギターの奏法が また、前々から別のいろんなCDでよく聴いていて大好きだけれどもどう弾いてるのか聴き取れずに困っていたような タイプのギターであって、しかもそれがこのCDではわりとはっきり聴き取りやすく録音されているので あって、これもまた研究しなくっちゃ!と気はあせるのだけれども、、、ああもう深夜2時半だし。


2007.9.4

病院に行くのをサボってしまったので薬が残り少なく、いろいろ我慢する日々。
けさは片頭痛がひどくて、視野の一部分がモニャモニャして字が読めない。
首の上にアタマをちょんと乗せて落っことさないようにそっと水平移動。
両腕は24時間しくしくぴりぴり。手首やら指やらズキズキ。左腕脱力。
最後の薬は5日後の演奏のために残しておく。(x_x)


2007.9.5

いまどきのペルーチャランギスタたち。
注目株の Ricardo Garcia & グループとしても素晴らしい LOS CHOLOS
ギターと歌もメチャうまいですねえ〜。思わず何度も見てしまいます。
こういうのも好きですが…。


2007.9.9

第5回京都フォルクローレ音楽祭(京都市伏見区醍醐)に参加しました。
タマキートさん、いつもお世話になり感謝です!
フォルクローレとひとことで言ってもタイプはさまざまでして、
今年もそれぞれ個性的な17組が演奏しました。

その中で今年の私のいちばんのお気に入りは“タイタ・マリアーノ”
という2人組。
改造ハーモニカ、アンタラ、バンドリン、ギター、歌による本格土着
脱力系エクアドル音楽。素朴で繊細な音に、心が癒されました。

(写真:ひろみん、Tetra-Potさん、ありがと〜!)

わがSIN MALVIVIRは、ペルーのワイノ2曲、バルス1曲、エクアドルのサンファニート1曲の全4曲。
(1.Mal Paso、2.Llaqui shungullay、3.Saqsayhuamanpi、4.Punchayniquipi)
3人が1曲ずつ歌を歌って、最後はケーナメインのインスト曲、と 変化をつけてみました。
演奏の出来は、、、う〜ん、、ちょっと、テンパってる?



2007.9.16

このところ長い間、ぜんぜんフォルクロ−レのライブに行ってなかった。
どれもこれも、とっても行きたかったのに。

で、今日はちょっと無理して和歌山まで行ってきた。木下尊惇トリオ@アートキューブ。
メンバーは、木下尊惇さん(弦)、菱本幸二さん(笛)、渡辺亮さん(パーカッション)。
斬新なアレンジのスタンダード曲とかいろいろ、おもしろかった。うまいです!
菱本さんのひとりアウトクトナも超いい感じ。多民族系パーカッションも不思議に適合。
TAKATAKAさんの歌は、意外と骨太な感じでガーッと歌ってはって、かっこよかった。

夜は用事があったため懇親会は参加できず(残念!)それどころか昼も夕方も何も食べる時間がなくて
駅でおにぎりでも買おうと思ったのに行きも帰りも乗り換えがことごとく1〜2分しかなく駅の階段を
走りまくりで、会場近辺にコンビニもなくコンサートの休憩時間に自販機の缶ビールで栄養補給しつつ、、
強行軍でした。



2007.9.22

京都・松尾大社の"秋のライトアップコンサート” にて、畏れ多くも由緒ある神社の
拝殿で、シン・マルビビールが演奏させていただきました。(10曲も。ありがたや。)
ちょっと危なっかしい私たちの演奏の後は、安心して聴けるやまとさんの 60〜70年代
ポップス&フォークソングで爽やかに。いや〜、いいですね〜。選曲も好きでした。

しーかし、 今日はせっかくミゲルが好調だったのに、いつになく小さなミスを 連発したのは私。情けないやら申し訳ないやら。
このところ両手の筋肉がガチガチに凝っていてお箸を持つのもイ〜してたから イヤな予感はあったんだけども、Gのコードが続いたあと左小指が曲がったまま 硬直して動かなくなってあせった!コンマ数秒の大格闘!
以前、演奏前に腕をマッサージしたらフニャフニャになって力が入らなく なったことがあったんで今回はほぐさずにいたんだけど、、 それもダメか。苦〜。
いつまた動かなくなるかとビクビクの演奏でした。

それと、ギターに貼り付けマイクを使ったんだけど、“エフェクト無しのエレキギター”みたいな
安っぽい音はプキオのアルパを模倣したような曲には妙に合うのだけど、「オリャンタイ」や
「ドロール・インディオ」のようなしっとりした曲には似合わねぇ〜のでした。

(撮影:桃ちゃん。フラッシュなしで綺麗!)



2007.10.2

やっと秋らしくなって、くっきり等身大の秋の影法師。
ふと自分の影を見ると、頭が栗まんじゅう。
今年は9月がなくて8月が2回来たかのような猛残暑で、何度シャワーを浴びても
すぐに汗びっしょりだし、髪は洗いっぱなしの自然乾燥にしていた。そのせいか?
久々に髪をトリートメントしたら、人間のかたちの頭に戻ってよかった。
日本はこのまま熱帯になってしまうのかと心配したけど、ちゃんと秋が来てよかった。


2007.10.14

暑くもなく寒くもない秋の日に、花と緑に囲まれて。
大阪府立花の文化園・秋のフラワーフェスタで、SIN MALVIVIRが演奏させていただきました。
控え室に使わせてもらった工芸用の部屋が音響的に気持ちよくて(ギターの響きが最高!)
私はリハーサルですっかり幸せになりました。そして午前の部は気持ちよく終了。
手の調子もいいし、メンバーもみんな落ち着いている。とてもいい感じ。
そして午後。1曲目から事件は起こりました。(笑)
まるで、突発事故に対する機転と度胸を試されているかのような即興的展開に!
私は歌わないはずの曲で、なぜか爆唱してるし。(←メロディ楽器が全滅してるし!)
いやぁ〜、なんだかとんでもなかったけれど、楽しかった。
終了後、たくさんのお客さんから「ありがとう」と言われました。え?なんで?
心底、「ありがとうございました」って、こちらのセリフなんですけど...?
ともかくお客さんも主催者さんも怒ってなくてよかった。感謝、感謝、感謝。


2007.10.15

アカパナのコンサート@KokoPlaza(新大阪)に行ってきました。
アカパナのいいところは、クラシックぽいスタイルのきめ細やかな演奏でありながら、
モチーフは土着音楽やトラディショナルなフォルクローレなので、私のような民族音楽
ファンから、西洋基準における音楽水準の高さを求める人まで、幅広い欲求を満足させ
られるというところではないでしょうか。いろんな地方の衣装、音楽と踊り、フォルク
ローレを初めて聴く人でも小さな子供でも楽しめますね。素敵なコンサートでした。


2007.10.18

アカパナの懇親会@レストラン・プカソンコ(梅田)に行ってきました。
アカパナのメンバーは本当に気さくで楽しい人たちですなあ〜。
間近で演奏もいっぱい聴けて、自分たちも騒いで、ハチャメチャでした。
カサデラパパ前田さん、素晴らしい企画をありがとうございました。


2007.10.27

フォルクローレ仲間某F氏の還暦お祝いパーティー。すごく懐かしい顔もちらほら。
某氏はフォルクローレを始めて10年ということなので、ミゲルポニタのフォルク歴も
それくらいになるのですねえ〜。若い頃からやってる人々に比べたらまだまだ短い
年月ですが、まさに「フォルクローレ生活」と言える、濃いい日々でした。
その中で某氏の存在はひときわ濃いかったです。
これからも末永くみんな元気で楽しんでいけたらいいなと思います。謝謝。

しかし何年経っても、私はケムシ。花で言えば固いつぼみのようなもの。
でも今日、生まれて初めて人前でひとりでギター弾きながら歌を歌わせてもらって
(曲目は Paloma Torcaza)、ようやく何かがふっきれた気持ちです。
どうも私は、時々自分が異端に思えて、誰からも理解されないんじゃないかという
不安があって、そこんところの傷口をグジグジと広げてくれる人もいたりして。
でももういいや、そんなことはどうでも。私は私の好きな音楽を大切にしよう。
いつも私を励ましてくれる人を大切にしよう。心から、謝〜謝〜。


2007.10.28

「人生は自分との闘いだ。己に勝て!」
テレビを見ていたらそんなセリフが出てきたのだけど、ふと考える。
己に勝ったら、己は負かされているわけで、とどのつまりは一勝一敗?
・・・屁理屈は嫌われます。(^_^; それに、勝ち負けはどうでもいっす。


2007.11.25

第5回吹田フォルクローレ・フェスタ@ココ・プラザ(大阪市東淀川区)
今回は、踊りのグループ“マチュピチュ”、土着音楽の“アウトクトナ・カンチャイ” そして“シン・マルビビール”の3グループで演奏しました。 午前中から午後4時までリハと本番を交互に3回ずつ繰り返し、その後は1時間受付に座り..。 他の演奏をほとんど見られずたいしたお手伝いもできず申し訳なかったです。

私は朝から熱が出ていたらしく体力的にはボロボロでしたが、演奏は無事に終了。
マチュピチュは、少し練習不足な面があってハラハラしたけど、恐れていたような大失敗はなく、 楽しくできました。なんといっても女の子たちがかわいい衣装でくるくる踊るのは良いね♪ 演奏隊もひとり増員でパワーアップ。これからも頑張らなくっちゃ。
アウトクトナ・カンチャイも、なんとか大きな失敗はなくホッとしました。マイクを立ててもらったけど、 やはり歌が沈むという感想をもらったので、歌のときだけ1歩マイクに歩み寄ると いうのもいいかも? 本来舞台で演奏する音楽ではないのでいろいろありますね。
シン・マルビビールは、9月の京都フォルク祭での演奏がいまいち不本意な出来だったので、今回 まったく同じ曲目をやりました。そして今回は、かなりいい感じ♪ ひさびさにカティちゃんも 参加してくれたし♪ カティちゃんとは練習回数が少なかったため、アレンジの練り不足ってのは あったけど、バイオリンで厚みも出て安心感がありました。

誰かお願い、
あつかましいですが、
ずうずうしいですが、
写真あったら
ください!


↑堀川仙人さんに戴いた
 唯一のマルビ写真。

個人的に「大正解!」だったのは、マルビの演奏のとき、椅子に座って足台を使ったこと。 私はどちらかというと立って弾くほうが好きというか、見ため的にもいいんじゃないかと思うのだけど、 このところ体調が悪くて長時間立ってギターを弾くことが出来ない。(直立姿勢は平気なんだけど、 ギターをストラップで首から吊るすというのがどうにもダメで、背中が痛くなって両手がしびれてしまう。) で、今まで座って弾くときは足を組んだりしてたのだけど、マイク位置にギターを固定しようとすると、 どうしてもギターを乗せてる足がプルプルしてしまうという経験を何度もしてるので、前日にギタリスト用 足台を買いに行った。使ってみたら思いのほかメッチャメチャ楽チンで、なんでもっと早く 買わなかったんだろう、私のバカ!と思った。 非常にリラックスした状態で集中して弾くことが出来て、「足台・ラヴ!」って感じ。途中で足台を横向けて 鳥みたいに両足そろえて乗っけたりしてお行儀悪かったかもしれんが許してちょう〜。


2007.11.28

吹田フェス本番1週間前からミゲルが風邪で、咳ゲボガボ、鼻ズビズビだったので、
うつってなるものかとマスクして口を一文字に鼻呼吸の日々でしたが、あろうことか、
本番当日未明より発熱。鼻喉の症状はまだ浅かったので歌も歌えたけど、終わったとたん
本格的にダウンです。治りかけてたミゲルもぶり返し。家中、風邪の菌だらけ?ゴホゴホ。


2007.11.29

舞台上で演奏していちばん困るのは、自分たちの演奏を舞台下から見られないこと。
一般のお客さんに演奏の印象を尋ねると、非常に率直な意見が聞けてなるほどと思う。
率直なだけに厳しいことを言われることも多いけれど。
そしてやっぱり技術的なことや趣味的な部分は、信頼できる友人に見てもらって
感想を聞いてみたい。と、思うんだけど、20組も出るイベントでは、皆バタバタ
していて、なかなか人の演奏まで聴けないという状況なんだな、残念!


2007.11.30

風邪が長引いて苦しいので、うえ〜んと泣いてみた。
認識をリセットする。
持つべきものは、パラドックスを飲み込む胃袋、
ギャップを乗り越えるキャタピラー、
不調和を丸め込むうどん粉。


2007.12.7

今、本気で欲しいもの、『どこでもドアー』。
メールを痩身したり変身したり、そのうち誰だかわからない姿になってしまい、
私はときどきナーバスになる。そんなときすぐに、会いに行けたらいいのに。
絶不調のときは何をやっても裏目に出る。焦るほどに悪循環から抜けられない。
YOU TUBEなんかで簡単に、地球の裏側の人がチャランゴ弾く姿も見られるのに、
1時間で会える人の顔が見れずにいるのはなんでだろう。


2007.12.9

 哀れなチャランゴ
 可哀想な私のチャランゴよ
 誰もその弦に触れる者はいない
 もはや私には両手が無い もはや私には両手が無い

 哀れな歌よ
 可哀想な歌
 おまえの思い出を残しながら
 もはや私には口が無い もはや私には口が無い

『ポブレ・チャランギート〜死人の歌〜』
 歌詞はちょっと悲しげだけど、旋律は明るくかわいい感じ。



2007.12.13

吹田フェスタのあと、音楽に対するモチベーションがだだ下がり。
しょせん趣味でやってることなんだから、内輪でウケればそれで満足なんだけどなあ。。
興味を持って聴いてくれる人が、ただのひとりもいないのなら、私のやってることに
いったい何の意味があるんだろう?


2007.12.14

昔、先輩に言われたこと。
「この音楽、日本ではホント〜に受けないよ。」 そのとき私は思った。
「そんなはずがない!現にあなたがたの演奏はいつも絶賛されているじゃないですか!」と。
でも今、少しはわかる。たしかに、絶賛されやすい部分にはまた別の要素が多いのかも。

なん人ものペルー人から、何度も言われたこと。
「ぼくの国の音楽をやってくれて嬉しい。でも、やるのならば、ちゃんとやって欲しい。」
もちろん、ひとつの伝統であり文化なのだから、大切にしなくてはいけないと思う。

けれど、誰も『本物』なんか欲しがらない。
私が「?」と思うものばかりが賞賛されるので、わからなくなってしまった。私は何の為に、
何をしてるのか? 虚しくなって、もうほとほと音楽なんか辞めてしまおうかとすら思った。

視野を広く持たなくては。
普通に「いいですねえ」と言ってもらうことと、「ぼくの国の音楽をちゃんとやってくれて
ありがとう」と言われることを両立できたら、きっと、もっとしあわせになれるのかな?

 偉そうなことばかり言ってると思われるかもしれないけど、素人であれ、達人であれ、
 心の持ちようや、見つめる方向は同じ(距離は違っても)じゃないかと思うので...。



2007.12.14

人間ひとりをダメにしようと思ったら、いとも簡単。
その人が「白い」と思っている物を、周りの者全員で「赤い」と言えば良いのです。

そうして追い詰められた人間を、救うことも簡単。
「あなたは間違ってない、それは白い」と言う人が、たったひとりでもいれば良いのです。


2007.12.24

一時帰国されているボリビア在住の sugiyama TAKASHIさんにボリビア・アウトクトナ
音楽の話を聞く集まり
(正式名称は何だったのかしら?)に参加してきました。
とてもふつうには行けそうにないようなド田舎の演奏風景など、ビデオで見れるだけでも
有り難き幸せだったのですが、次々と湧き出る質問にも答えてくださり、とても有意義で、
また、イブの夜に集まった仲間たちもいとおしく(笑)和気あいあいと楽しい会でした。

 
  コスプレ写真撮影会? ↑
 私の好きなペルーワイノは、どんなに田舎くさくても
 すでに混血の音楽なわけですが、アウトクトナ音楽の
 あの弾力ある太鼓の音を聴いていると、まぎれもなく
 その血を引いていることを感じます。

 アンデス音楽は、進化過程の輪切りのようでおもしろい。

 伝統を守ること。新しいものを創造すること。どちらも
 大切な仕事です。自分だけのオリジナルを創りたい人も、
 まずは、過去や現在を学ぶことが大切ですね。

印象に残ったのは、sugiyamaさんが「外国人が演奏すると、どうしても違いがわかっちゃう。
同じようにやってるつもりでもどこかが違う。その村の人のようにはできないんだよね。」
とおっしゃるので、「ううう、そうか〜、やっぱり難しいんだなあ〜」と思っていたら、
「でも、不可能ではない。」ときっぱりおっしゃったこと。


2007.12.26

岡田浩安&小林智詠(ゲスト:山村誠一、橋本仁)@レストランプカソンコ
凄すぎる音楽! ビクトル・ハラで鳥肌、その後しばし硬直してしまいまひたー。
一流の音楽家にはうわべだけのテクニックではない本当の巧さがありますね。
そんな人たちが4人も集まった日にゃあエライことになりますな〜。
不満のひとかけらも残さない、すんごい気持ちいいライブでした!


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